朝目覚めた。今日の朝はすがすがしい。でも車内は相変わらず暑かった。空を見上げると雲一つ無い
空だ。まだ店が始まる前に起きてしまったのでとりあえず動いていた自動販売機でコーヒーを買って
パンを食べて朝飯とする。そして歯を磨きたくてトイレに行ったら… 臭すぎて無理。
あそこで歯を磨くためには人間である事を捨てる覚悟が必要だ。仕方が無いから買い置きしておいた
お茶で口をゆすぐ事にした。ちょっとだけリッチな気分。
お茶で口がさっぱりした僕は、このまま高速で行くとかなり速く神奈川に着いてしまうので
もう高速を降りる事にした。降りたS.Aは磐田S.Aである。ただサッカーが有名、としか記憶に無い。
高速を降りて、またもや道に迷った。静岡県は地図が無かったので、高速道路の案内図の裏に載ってる
全然細かくない地図を便りにしたからだ。ただ、北か東へ行ければよいのだ。方位磁針を見ながら
僕は北へ向かった。しかし、どうもあやしい。とりあえず来た道を戻ってみると国道1号線の標識
が出てるではないか!!そう、単なる見落としである。方向音痴でも何でもなかった…
国道に出てからはもうほとんど一本道だったので楽である。しかしこの日はホントに天気が良かった。
ここは静岡。と言う事は日本一でかい山がある。そう、あの富士山である。天気が良いのと、富士山
に近い事もあり富士山がかなりきれい見えた。右側には広大な海も広がる、青空の下で。
国道と言ってもバイパスみたいな感じの道が続く。時には山の中も走る事がある。しかしこの道の
山は非常に自然にありふれている。下がジャリ道のような待遇は受けなかった。
そして車は芦ノ湖までたどり着いた。いつの間にかここまで来た。ここ、芦ノ湖は前に車で訪れた
事があった。その時は友達と二人だったけど、ここからなら何となく道を覚えている。
そんな訳で芦ノ湖周辺の関所とか公園とかはもう観光した事あるので、それらを左に見ながら
またもや車は走り出す。
そして箱根…箱根の山道、下り坂ばっかりでブレーキ踏むのがめんどくさかった。急な下り坂な為、
首が痛い…。しかしここまで来ればもうすぐである。僕はどっかで温泉でも入ろうかと考えた。
どっか温泉の入れるような所があればどこでもいいから入ろうとした。でもねぇ…
どこに温泉があるのかさっぱり見当がつかない。たまに看板みたいのはあるけど駐車場が分からん。
そんな感じで進んでいったら箱根終了。もう温泉に入らなくてもいいや…
さらに道を行く。なんか全然見た事があるような道になってきた。そろそろか…
僕は旅の終わりを感じ始めていた。そう、神奈川県に入った時から感じ始めていた。
もう旅が終わる…そんな気分になるとホッとした感じなのか残念な気分なのだろうか?
そんな気持ちを抱きながら、ゴールは黙々と近づいてくる。
そして帰ってきた。地図のいらないこの場所へ…やっぱり、なんだかホッとしてきた。そうなんだろう
な、やっぱり。旅は良いもの。しかし、住み慣れた所へ帰ってくるというのは気分的に落ち着く。
ひとまずこう言うべき何だろうな。
ただいま…
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