初めまして、石川誠司です。このコーナーを預かるナビゲーター役です。よろしくお願いいたします。
さて、第一回目はそもそもレコーディングエンジニアってどんな仕事してるのかと言うことです。
カタカナ商売、横文字商売である“エンジニア”一見、華やかに見える(?)この職業、実は非常に地味
で、忍耐力のいる仕事です。俗に言う“3K”はみんなそろってます。
予約された時間より早く入りセッティング。録音する物によってはセッティングだけで大汗です。
セッティングが完了するとリハーサル。この間に音をどのように録音するかを決め、マイクセッティング
を変えたり、音を加工したりします。その間もずっと動きっぱなしです。そしてやっと録音。
うまく行けば早かったりもしますが、ほとんどなんらかのトラブルや、変更があって、
すぐには終わりません。
中には延々かかって録音した物がやりまおしになったりもします。
ですから、1曲を完璧に録音するには莫大な時間を要することが多いのです。
音は目に見えたり、さわれたりできません。ですから共有することが大変難しいのです。そのうえ、
二次的な干渉を受けやすいのです。体調、湿度、気分などのことです。
こんな事を書くと“エンジニアになるのやめた”って人が多いと思います。でもこれが現状なのです。
最近、やっとの思いでスタジオに入れて“こんなはずじゃなかった”と言う人をよく見かけます。
そのほとんどの人は、上記の事柄を知らなかったり、甘く考えてたりしてたのだと思います。
じゃー、エンジニアの良さは?っというのはまた次回!
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