その2  レコーディングエンジニアって何? vol2

前回は、辛く厳しい現状をお伝えしましたが、今回は飴とむちの飴編です。

と言っても嘘は書けないので、本当にエンジニアになりたい人は覚悟して読んで下さいね。

最初はとてもクリエーティブなんて言えないこの仕事も、エンジニアとして仕事の依頼が
くるようになると一変します。

アシスタントの時より遅くスタジオ入りをし、食事は急がず普通に食べられます。
(アシスタントの時は、それまでの作業の整頓をするから、誰よりも後から食べ始め、誰よりも早く食べ
終わり、次の作業の準備をしなくてはいけません)
また、帰りも少しは早くなります。

それよりもなによりも、仕事が非常にクリエーティブになります。

決してアシスタントの作業がクリエーティブじゃないとは言いませんが、明らかにそれと違うクリエー
ティブな環境がそこにはあります。
(それも、いかにアシスタントの時に自分を磨いていたかが重要なんですが)

レコーディングスタッフの一員であることは、アシスタントの時と一緒で、同じなんですが、レコーディ
ングの中での自分の意見が重要視され、自分の意志が尊重され、一つ一つの音が完成されていきます。

自分の世界観が受け入れられ、賞賛される。こんなに楽しい事はありません。

ですが、それだけ責任も重大です。知識も、経験も重要です。生半可な精神力や体力、気合いではもちま
せん。ですが、一仕事やり遂げた時の充実感はひとしおです。これは、何の仕事でも同じでしょが・・・

さぁ、2回に渡ってお送りした”レコーディングエンジニアって何”いかがだったでしょうか?
”えーっ大変そうだからやめる”とか、”やりがいがありそーだ”とかいろいろあるでしょうが、
いよいよ次からどうやってエンジニアになるかをお送りしたいと思います。