その4  求められる技術って何?

今回は、よく勘違いをしている人が多い技術編です。

何を勘違いしているかと言うと、”エンジニア”と言う響きが、あたかも技術だけ取得すればいいか
のように、直訳的な解釈をしている人が多いと言うことです。

実際の業務内容は、以前にも書いたように、とても技術だけと言う訳にはいきません。
やはり一番最初に考えなくてはならないのが、サービス業だと言う事です。
お客様がいて、その要望に応えていく。基本的にその流れは変わりません。当然お客様は、自分の事を
よく理解し、迅速に行動し、成果がでるスタジオなり、エンジニアを優先してパートナーとして
選びます。つまり、遊園地や、レストランと一緒なのです。

遊園地で遊ぶ場合、どんなにおもしろい乗り物があっても、どんなに人気のキャラクターがいても、
係りの人が無愛想だったり、掃除やメンテナンスが行き届いてなければ、1度は行っても、2度と行く気
にはなりません。また、どんなにおいしいレストランでも、接客係が無愛想で、水も持ってこない、
持ってきたかと思ったら、ひどい置き方で水がこぼれてしまったなんて所には、自然と足が遠のいて
しまう。これらと同じなんです。

つまり、人と人が一緒に作業するにおいて、
技術よりも、コミュニケーションや、理解力、会話力、意見を聞いたり、話したりする事の方が優先する
ということです。その上で、技術を学ぶ分にはOKです。いや、技術を学ばなければならないのです。

このコーナーの中で何回か書きましたが、”こんなはずじゃなかった”といってやめていくほとんどの人
が、上記の事を理解できないか、理解できていても行動に移せなかったように思います。

技術は、競い合って身につけていくことにより、確認ができます。自分がどの程度の技術を持っているか
も、容易に分かることが出来ます。ですが、サービスをする、もしくはサービスをする心というのは、
簡単に比べたり、自分がどのくらい出来ているか確認しにくい物です。まず最初に何をすべきか、何を学
ぶべきかと言えばそれらだと思います。

自分がされて嬉しいこと、楽しいことをしてあげられればいい。これも、人の感じ方、個人差によって随
分変わってしまうかもしれません。でも、自己中心的な考えにならず、周りをよく見て、状況判断をする
ように心がければ、自然と周りもあなたを受け入れてくれるでしょう。
評価は二の次です。まず、周りの意見や、考えを自分に取り入れる器を大きくしましょう。そうすれば、
技術もついてきます。

次回は、技術を会得する方法を書こうと思います。