その6  スタジオに入ってやってはいけない事?

今まさに、就職活動真っ最中って時期になってきました。そこで今回は、当たり前のことなんですけど
やってはいけない事特集です。
本当に、当たり前で分かっていることから・・・

まず、
遅刻。これは厳禁です。エンジニア及びスタジオ自体1時間いくらって商売です。ですから当然
時間には厳しいです。最初から遅刻なんてしていると、非常に大きなマイナス要因になります。
絶対やめましょう。

つぎは、
居眠り。スタジオの作業はある種、単調な面もあります。また前回にも書いたように持久戦です
やはり、睡魔との戦いになるでしょう。ですが、ひとたびスタジオに入れたわけですから、そこはプロで
す。眠いのなんのいってられません。眠いからといって、ミスしたり、間違えたり、最悪テープを消して
しまったりしていいはずがありません。これは、プロ意識の高さや、勤務姿勢に跳ね返ってきます。
当然お客様からのクレームの対象にも成ります。一刻も早くなれましょう。

次は、
秘密の厳守。最近でこそ少し少なくなりましたが、録音途中のテープが出回るということがおきま
す。いわゆる海賊版です。幻のバージョンとかいってインターネットとかで通販されていたり、
ファンのなかででまわったり。そのケースは様々。
また、テープとかではないのですが、新曲の過度な情報(秘密裏にレコーディングが進むケースもある
ので)なども漏らしてはいけない事もあります。
私の場合、過去にある女性アーティストのレコーディング中、2回ほど経験しています。
そのうちの1回はとんでもなく、あるスタジオのアシスタントが、自分の友達をつれてきて、握手なり
サインなりを頼むというものでした。当然後から、事務所、レコード会社からクレームがいき、大騒ぎと
なりました。プロフェッショナルとうたっているのならば、この様なことはあってはならない事なのです

あと、是非気をつけて頂きたいのが、
体調管理。体調一つで、重要なチャンスを潰すこともあります。
また、当然自己管理能力も疑われます。
飲んだり、遊んだりはおおいにして下さい。ですが、プロなんですから仕事に跳ね返らせてはいけません
学生時代の文武両道みたいなものです。

たぶんみなさん、”そんなことわかってるよ”ってことが多いと思います。ですが、当たり前の事が、
当たり前に出来ない事もあるのです。みなさんの多分、90%以上の人が上記のことで怒られると思いま
す。そのくらい難しいことなのです。最初は最初で、なれてきたら、なれてきたでなかなか守れない事
なのです。
ここに書いたのは極一般的な事で、各スタジオによりもっといろいろあると思いますが、
へこたれずがんばりましょう。

さて、次回はメール等で多かった質問に答えていきます。
もし何かあれば、メールか掲示板に書いておいて下さい。必ず目を通しますから。