12/May/00・・・電源について Vol 3
前回までとうって変わってこの速さ。さぼってたわけじゃないんですよ。
まして手を抜いてるわけでもないです。
このコーナーも10回目となり、ますます内容の濃い物にしたいと思っていますので、応援、質問など
よろしくお願いいたします。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、お約束どうり、電源の種類です。

前々回にちょこっと書きましたが、機材には、その機材にあった電源効率と言うのがあります。
100vの物は、100v。117vの物は、117vと言うように、その機材に書いてある電力を供給
してあげなくてはいけません。ですが、日本の電圧は一般用としては、100vだけしか供給されてません。そこで、ステップアップトランスの登場です。

このステップアップトランスというのは、簡単に言うと、100vを117vなどに変換してくれるもの
です。海外ブランドのシンセや、エフェクターなどに多い117vや220vなどは、こうしてつくって
あげなくては、本来のその機材の持った100%の力がでません。と言うことは、当然音も100%のも
のでないということです。

このステップアップトランスには、大きく2種類あります。
1つは、ある電圧を、決められた1つの電圧に変える物。前にも書いた、100vを117vに変えると
言うような、基本的な物です。構造も比較的簡単で、トランスに直接、コンセントがついている様な物が
一般的です。秋葉原などの電気街で、簡単に購入することが出来ます。

もう一つは、ある電圧を、いろいろな電圧に変換させる事が出来る物。これは、スライダックなどと
よばれ、上記の物に比べ、複雑で、高価です。利点としては、ある時は117v、ある時は220vな
ど、使用したい電圧が時と場合によって違うときには、本体についている大きなボリュームのような
つまみで、自分の使いたい電圧に目盛りを合わせる事が出来るということ。トランスだと、何個も買わな
ければいけないが、これだと1つで済んでしまう。
(同時に何種類の違う電圧を出すことはできません。)
逆に悪い点は、ずっと使っていると、ボリュームが壊れてくることがあり、接点不良を起こし、
使いたい電圧のところが使えなくなってしまうことがある。
(トランスもへたってくれば、変換したはずの電圧が、希望電圧まで上がってないこともあったりする)

自分の機材の電圧が100v以外の物がある場合は、是非オススメします。

また、便利物、あってよかった編として、無停電電源などもある。
これは、あらかじめ、少量の電気を電源本体のためておき、停電などにより、電力供給が停止した場合
でも、そのためていた電力が続く限り電源が供給されると言う物。
例を出すと、停電などでも、コンピューターが急にオフにならず、今までのデーターをセーブする事が
出来る。また、シンセなどの音色データーもセーブできたりする。その手の悲惨な経験がある人にとって
は、非常に重宝な物です。これさえあれば、家族の誰かに、ブレーカーをとばされても大丈夫。
これも、容量や、付加的な装置が増えれば増える程、高価になってしまうが、大事なデータや、音色が
1回でも救われれば、元を取った気分になるかもしれません

いかがですか?是非検討してみて下さい。それでは。