さて、そろそろ自分にあったスタジオ像が浮かんできたでしょうか?そこで、とにかく一歩でも前に進む
意味で、今回は吸音についてすこし書きます。
まず、前回のおさらい。とにかくこのコーナーには難しい理論はいりません。感覚でカット&トライ
あるのみです。費用もそんなにいりません。その分いろいろやってみましょう。
さて、吸音をやる意味ですが、簡単に説明すると、一番良いのは、スピーカーからでている音を、
直接耳に入れること。スピーカーから出てくる音が、部屋の中で響きすぎるとスピーカーから直接耳に
入ってくる音をじゃまするようになります。また、部屋によっては、偏った周波数の音だけ多く反射
させてしまうこともあり、これまた、大いにじゃまをします。(よく、お風呂場でエコーがかかったり、
手をたたくと変な響き方をしたりすると思います。その事です。)
そこで、簡単に吸音をしてみましょうっと言うわけです。
まず、スピーカーをちゃんとセットアップする。左右同じ高さで、その中心からみて、自分に対して同じ
傾き方をしてますか?距離が近すぎたり、遠すぎたりしていませんか?近すぎる場合には、しょうがない
のでちょっとスピーカーを内振りにしてみましょう。当然、自分と左右のスピーカーとの距離は、同距離
にしてください。(図1)また、スピーカーと同じ高さで、スピーカーのすぐ近くにある物は、
極力どけましょう。音が干渉しやすくなってしまいます。
図1
もしかしたら、これだけでも、音が良くなった人がいるかもしれません。
次に、自分の周りに、なるべく高く物をつまない。ついつい、シンセなど操作しやすいといって、
自分の周りに積んでしまう人がいますが、音的にはよくありません。また、スピーカーとスピーカーの間
に物を置く場合でも、スピーカー面の前に出るように物を置いてはいけません。これも、同じ事です。
これだけで、随分すっきりしたはずです。広さの問題で、すっきり出来なかった人も、大丈夫。
これからです。
これらをやったあとで、自分の部屋の問題点をもう一度考えましょう。
次回は、実際に吸音してみましょう。
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