31/Jan/00・・・ケーブルについて
さて、みなさんからいただくメールで、最近多い項目の登場です。
今回は、ケーブルについて。これは、難しいですよ、ハッキリ言って。

まずは、オーソドックスな考え方。
コネクターの形状は様々です。ピン、2P(ホーンタイプのモノラル)、ステレオタイプのホーン、
キャノンのオスメス、オプティカル、まだまだ沢山あります。
ケーブルにも同じように、いろいろな種類があります。そのなかから、自分のシステムに合った物を
チョイスしなければいけません。ですから、何の目的で使うのかによって、一人一人が必要としている
ケーブルの種類が違うのです。

ケーブルによって、音が変わるか変わらないかと言えば、変わります。良くもなれば、悪くもなります。
いくら良いケーブルと言われている物を使っても、そのケーブルの得意とするところで使ってあげないと
意味がありません。また、悪いケーブルでも、使い方によってはすごい活躍をすることもあります。
以上のことから、まとめて言うと、無駄なケーブルというのは、そのケーブルのコストではなく、
使用状況の上で、ロスがあることを言うのだと思います。

では、実際の例を出してみましょう。
私が最近多く使っているのは、無酸素銅を使用しているケーブルです。これは、ここ数年の流行ですが、
最近では値段も随分こなれてきて、ひろく一般的に出回っています。それまでのケーブルに比べ、音の
伝達速度が速いのか?ケーブル内のロスが少ないのか?解りませんが、音の立ち上がりが良い感じが
します。良い物見なると、音の輪郭がハッキリします。
あとよく使うのは、モンスターケーブル。これは、高価です。アンビエンスファクトリーの主要回線は
これにしています。今でこそ生産しているのかどうか解りませんが、モンスターケーブルのマルチケーブ
ル(何本ものケーブルがまとめて一本のケーブルになっている物)がゴロゴロしています。
あと、マイク回線にも、他の高級ケーブルとおりまぜて、一緒に使っています。

最近のケーブルには方向性がある物もあります。これを誤って逆につないでも音は出ますが、
先ほどにも書いたように、本来そのケーブルが持っているスペックはでません。
さらに、ケーブルとコネクターを結びつける結線のやりかた。これは、いくら良いケーブルを買っても、
これが悪いと、1/10の値段のケーブルと変わらなくなってしまう事もありえます。
要は、ハンダ付けが上手いか上手くないかですが・・・
この事を考えると、加工しやすいかどうかもケーブル選びの重要なポイントと言えるでしょう。
ちなみにモンスターは、しやすくないです。硬いし、太いし、曲がらないし、コネクターも特殊で、
高価な物になってしまいます。初めての人にはちょっと難しいと思います。

MIDIケーブルのように、出来合いのケーブルを買った方が、時間的にも、コストの面でも、
音的にも大差無いと思える物は、無理せず、そうしましょう。
しかし、明らかに問題もある、あなたの創った音楽を録るようなマスターレコーダー周りや、楽器、
生のものマイク関係周りは、少しでも良いと思われるケーブルにしてみてはどうでしょうか。
おまけで付いてきた様なケーブルよりは、それだけで音が良くなると思いますよ。

ケーブルについてはまだまだあるので、また書きます。