16/Mar/00・・・電源について
前回、前々回とお送りしたケーブルについても、実際のケーブル名など出してもう少し詳しく書きた
かったのですが、それは次回の機会として今回は電源です。
”そんなぁー電源なんて?音と関係するの?”と思っている人いませんか?これが結構くせ者なんです。

まず、ブレーカーを軽くチェックしてみましょう。自分の部屋(スタジオ)が単独のブレーカーになって
いますか?なかなかいないと思います。それぞれ、何か別の部屋と一緒になっていると思います。
別の部屋といってもお隣さんのことではなく、あなたの住居の中の別の部屋の事です。
見分け方はこうです。まず、大きなブレーカーがあり、その脇に小さなブレーカーが並んでいると思いま
す。その、小さなブレーカーになにやら書いてないでしょうか?”台所”とか、”照明”とか。書いてあ
れば、そこを担当しているブレーカーと言うことです。

なぜこんな事を調べてもらったかと言うと、もし、他の部屋と一緒のブレーカーだとすると、その部屋の
電気の使用状況が、あなたの部屋(スタジオ)に影響するという事。また、スタジオ単独のブレーカーが
あったとしても、照明用電源と一緒になっているかもしれません。これも実は良くありません。これは、
照明をつけたまま、あなたのスタジオとなっているブレーカーを切る事で簡単に確認できます。
(ビデオなどのタイマーを設定しなおさなければなりませんが・・・それがいやな人は、スタジオで作業
中、照明をつけたり消したりすると、スタジオのスピーカーなどから”パチッ”などとノイズが出ません
か?出るのならば、照明電源も一緒という疑いがあります)

じゃー具体的にどう影響するのかを書きます。

まず、先に書いたようにノイズがのりやすい。
せっかく出来たマスターテープを聞き返してみると、隣の部屋の照明をつけたときのノイズが録音されて
たりすることがある。マスターならまだしも、せっかく何時間もかけてやっと録音したソロにのってたら
最悪。ノイズと言えば、照明の明るさなどを調整する調光フェーダーがついている照明スイッチもノイズ
を出しやすいです。

次に、電圧が安定しない事がある。
巨大電力消費機械や、瞬間巨大電力消費機械(エアコン、電子レンジ、冷蔵庫などetc)が動き出すと、
電圧が不安定になることがある。そうすると、決められた100Vの機材なら100Vの電圧を供給出来
なくなる。すると、機材自体の効率が悪くなるから、音も良くなくなる。滅多にないが、昔の機材などで
は故障の原因になったりもします。

他の部屋が原因でスタジオのブレーカーが切れる事がある。
スタジオとつながっているコンセントにいきなりアイロン、ホットカーペットなどの物がつながれ
ブレーカーが切れる何てこともあります。また、他の部屋との事を考え、基本料金は上がってしまいます
が、元の大きなブレーカーの容量を電力会社に相談して、あげてもらうのも良いかもしれません。
たしか、ブレーカー自体の容量アップの作業料は無料だったと思います。

さてさて、どれかすでに経験済みの人もいるかと思いますが、いよいよ次回はその対策を説明します。