10/May/00・・・電源について Vol 2
前回から少し時間がったってしまいましたが、改めて電源です。今回は、ちょこっとお金もかかります
が、知って置いて損は無いことなので、財布の中身と検討して、挑戦してみて下さい。

さて、簡単に電源をきれいにするにはと言うと、パワーディストリビューターという機械が有ります。
昔から、TEACから出ているのが代表的で有名です。
これは、なにをしてくれる機械かというと、100Vなら100Vをきちっと出し、ある程度のノイズ
(電源の汚れ、にじみとでもいいますか)を除去してくれる安定化電源の事です。値段も¥10.000〜
20.000程度で手に入り、お手頃です。

それ1台に、約16口位コンセントがついていて、その本体に連動して(本体の電源が入ってないと
使えないコンセントの事)オン、オフ出来るようになっているのと、本体に連動していないコンセント
が何口づつかついています。

どんな風に使うというと、コンピューター系統で1台、シンセ系統で1台、テレコ、エフェクター系統で
1台などと分けてみたり、ラックごとに1台いれたりすれば、集中して電源のオン、オフができますし、
安定した電源も供給できます。

当然もっと高価な物もあります。シナノというものは、上記の物に比べ、電気の容量も格段に大きく、
ノイズも格段に取ってくれます。しかし、お値段も非常に高いです。¥200.000や、¥400.000とか。
最近では、プロツールス用に使っている人が増えてきていますが、何せ値段が値段なので、そう易々手に
入りません。(シンセやコンピューターがゆうに変えてしまう)。ですが、効果はそれだけに抜群です。

上記のような安定化電源を使うと、2次的な効果として、タコ足配線が少なくなるというメリットがあり
ます。その反面、置き場所を確保しなくてはならないという、スペースファクター的な事も計算しなけれ
ばなりません。今までぴったりだったラックに、1U分のスペース(TEACの場合)を作らなければな
らなかったり。

この他にも、電源ケーブル自体にはめる様なノイズ取りもありますが、コストパフォーマンス的にも安定
化電源の方がいいと思います。また、トランスを使うと言う手もあります。結局、安定化電源の中身はト
ランスによって安定化、ノイズ除去をしているので、100Vだったら100v対応のトランスを買って
くるのも良いでしょう。この場合、自由に容量(電力量)を自分の機材にあわせて購入出来るのが利点です。その反面、ショートなどに細心の注意が必要で、トランスを入れるケース、ケースの穴開けなど、結
構時間と、お金はかかります。また、出来合いの電源トランスを売っている所もあります。

さて、どれを購入したにせよ、電気の流れる所には磁界が生じます。この磁界がくせ者なんです。
せっかく良い電源になっても、その後ろがタコ足配線だったり、音声ラインとぐちゃぐちゃになってたり
だと、なんの意味もありません。これを機にすこし、ケーブルを整理整頓してみましょう。

次回は、知って得する電源の種類をお送りする予定です。