難攻不落(24/Feb/2001)
from SEIJI ISHIKAWA


24/Feb/2001・・・微妙な天候 from Seiji Ishikawa

今日は何をTDするかを決めずにスタジオ入り。
気分的には、サクッっと出来る奴をと思いつつコンピューターを立ち上げる
さて、何を・・・・と思っていると、また音が消えている奴がいる。
気分的にはその曲が良いのだが、結局、今回最大の難関のタイトルバックに
挑むことになる。

僕は、仕事のある前の日は、極力飲まない。全くと言っていい程昔から飲ま
ない。仕事の結果が悪いのを酒のせいにしたくないからである。
目で見ることや、確認することがほとんど出来ない仕事だから、その位その
辺のモチベーションや、テンション、自己管理出来てないと、僕は、うまく
自分の音を表現できないと思っている。
(当然、気にもしない人もいる。これはこれですごいと思う。)

何故こんな事を書いたかというと、このタイトルバックである"DRIVE IN A TRANCE"は、並大抵の気分では乗り越えられない何かがある。
その覚悟がイマイチ中途半端なところで作業突入。

曲、アレンジ、演奏。何をとっても悪くないが、かみ合わせが最高に悪い。
気心しれた数人が、同時に各自の地雷を踏んだかのような気まずさがある。

いつもなら、軽い休憩を挟みながらになるのが、この日はそんな事も忘れ、
没頭している。時間の感覚が全くない。
総ての音が立ち上がり、一通りベーシックが完成した時にはすでに10時間が
経過していた。

極度の精神的な疲労が、全身を襲い、冷静な判断が困難と思い、作業中断。
明日に望みを託す。

光は見えている。そう感じる。