その弐     ダビング 編 平成11年10月17日
昨夜のスタジオ終了時刻は23時頃。それから合宿レコーディングではおきまりの飲み会!。

みんな、朝早くから動いてたって言うのに、レコーディングが順調なせいか、ぐいぐい飲みます。時間も
ガンガンたって、話も盛り上がり!
気がつくと、3時頃。一台の車がやってきた。中から見慣れた人が降りてきた。なんと、真矢がやってき
た。自分のレコーディングが終了してからの登場。どうやら、Hatakeが”もしよかったら来て”と言っ
た言葉ひとつでの登場らしい

そこから事態は急転直下。真矢のコーラスパート(?)のレコーディングが始まる。英語の発音を気にし
ながら、あっという間にOK!

その後、飲み会の第二ラウンドへ。真矢はなんと朝7時にでないと次の仕事に間に合わないと言う事で、
みんなでそれまで大騒ぎ。大盛り上がり大会!

Hatakeと真矢の友情もすごいが、真矢も相当タフである。そして朝7時過ぎ、真矢は帰っていった。

その後就寝。私は12時に起き、アップルパイを買いに行き(清里の手前位の所に、私が勝手に、日本一
おいしいと思っているアップルパイ屋がある。このスタジオに来たときは毎回買いに行っている)、今日
のみんなのおやつにする。

レコーディングは14時半スタート。怒濤のごとくギターをダビングしていく。
Hatakeは、基本的にはギタープレーヤー。普通なら、ギター中心にアレンジが組み立てられていくはず
なのに、最近、特にそうではない。リズムアンサンブル中心だったり、キーボード中心だったり。
これは素晴らしいことだと思う。曲調に幅ができ、自分でコントロールしている。曲の解釈も広がる。
当然そうなると、一本、一本のギターの重要性も増して、ギタープレーヤーとしては難しくなっていく。
うーん、これもHatakeの勉強心、研究心のたまものか!

この日も、そんなにギターを重ねず終了。少し、手こずったのもあったが、さすが、Hatake。集中力を
欠くことなく乗り切る。その後、ボーカルダビングへ。

これまた速い。彼女の勘の良さは、前にも書いたが、Hatakeのボーカルディレクションの見事。
とにかく、小気味よいリズムでレコーディング終了。

今回予定していたレコーディングはこれにて終了。予定よりはやく仕上がった。
エンジニアとして悩まされたのは、スタジオ側のトラブルが多かった事。
これにより、プレーヤーのテンションが下がってしまう時がある。自分が弾きたいと思っているときに、
弾かせてあげられないからである。でも、何とかそこには至らずにすんだが、やはり申し訳なく思って
しまう。
この事の関連記事は、後日”How to be Recording Engineer”で詳しく書きますので読んで下さい。

最後の仕上げであるMIXは、後日、東京で。なんとも楽しみである。