その三     ミックス 編 平成11年10月29日
今日は、待ちに待ったMIXの日。場所は、このホームページでも紹介しているタワーサイドスタジオ
のCst。ここは、やはり機材がそろっていて、勝手が分かっている分使いやすいし、スタジオ自体、
アシスタントも、メンテナンスも安定している様に思う。

僕の方から持ち込んだ機材は、愛用しているスピーカーである”HD-1”とPRO TOOLS SETと、
ローランドのテープエコー。レンタルした機材は、GML#9500だけである。

開始時間は、僕の好きな時間からと言う事だったので、この日は2曲MIXをしなければならなかった事
を考慮して、13時に設定。

12時過ぎにスタジオに入り、自分の機材セット&チェックを済ませ、ちょっと早いがスタート。
曲は、メインの曲から。

レコーディングをした時のコンセプトを守りつつ、より、ダイナミックで、激しくなっていく。
途中、プロトゥールスのシンクがおかしくなったり、トラックボールが動かなくなり、リセットを何度
もしなくてはならなかった事はあったものの、そのたび治り、順調に進む。
(こんな事は、今まで無かったことなので、後日チェックしなければ)

18時頃には、全体のバランスはとれ、緻密な仕掛けや、細工になっていく。
なにせ、”デジタル・サイバー・ロック”なので、楽器はしかり、声も加工したりした。
(当然、夕食なども喰いつつ)

約、20時、完成。これからコピー。1/2 inchのサイズのアナログテープに最終的にコピーされる。
俗に言うマスターである。コピーがすべて終わった時点で1曲完パケ。(1曲が完全に終わること)。
自分の予定では、19時位には終わるかなと思っていたので、多少時間がかかってしまったが、その分
いい作品になったと思う。

押しているので、間髪入れず2曲目開始。
曲調がまったく違うので、少しとまどうものの順調。Hatakeの持つ世界観をなるべく崩すことなく、
表現していく事を心がける。そこに、こちらの持っている感覚や技術を総動員していく。

こちらの曲の方が音数も少なく、バランスも微妙。多少苦戦するも、25時過ぎ無事完了。
こちらも、スタイルこそ違うが、、おもしろくなったと思う。

今回のレコーディングで思うのは、すごく楽しくできた。やはり仕事なので、楽しいと思えないことも
普通、多かれ少なかれあるが、このレコーディングに関してはまったくなかった。
それは、簡単そうで、非常に難しい事だと思う。
メンバーや、スタッフが本当に一丸になってないと、どこかに歪みが生まれやすい。だが、プロデュー
サーであるHatakeを中心に、本当に最後まで一致団結して、すごく気持ちよく、いいレコーディングが
出来たと思う。当然、完成した作品もおもしろいと思うので、是非、聞いて下さ い。

みんなに今度会うのは、この曲のマスタリングの時。いまから楽しみである。