その三   ダビングも、すったもんだ 編 平成11年11月25日
デモ終了後、順調に音色、タイミングなどを整理し、いよいよ、ダビングの日になりました。
この日の予定は、EG(エレキギター)、AG(アコースティックギター)、BASS、SAX、VOXを録音
し、出来たらTD(トラックダウン、別の言い方だとMIX)もやってしまおうという強行軍。前回まで、
あんなにトラブル続きで、その後、嘘のように快調。このままいってくれれば・・・・・

その期待もむなしく、いきなり大トラブル発生。それもこれまたPROTOOLS。

PROTOOLS上の音を、一度、SONY PCM-3348に録音しようとして、シンクチェックなどしているとき
に異変に気付く。なんと、ちゃんとシンクしない。

具体的に言うと、シンク自体はちゃんとロックしているが、タイムコードがずれてしまう。
一回PROTOOLSに3348から録音した物が、もう一度3348に戻そうろすると、ずれてしまう。
しかも、ずれを手動で修正しロックさせると、今度は曲の最初の方はいいが、だんだんとずれていって
しまう。この時も、ロック表示はOk。
そこで、一大チェック大会。

3348の方は、タイムコード、ワードシンク他総て問題なし。USD(PROTOOLS用シンクロナイザー)
自体は、それらを的確に受けている。もちろん、コネクターのゆるみ等も無し。電源もOK。

こうなってくると、MAC本体か、PROTOOLSのソフトか、PCIカードか・・?

何をやっても、状況は変わらず。通常のこのてのトラブルの場合、何らかの設定間違いで、タイムコード
や、サンプリング周波数がおかしくなっているか、予期せぬシンクがかかっている時など機械的な要因が
多い。っが、それも無し。

またもや、しょうがなく今度はデジデザインに電話。

当然向こうも困惑している。そして、いくつかトライしてみてほしいと言われたことをチェック。

まず、USDとMACの接続を、シリアルポートから、デジシリアルに変更。しかし、効果なし。

次に、設定をすべてし直す事になるが、MACのシステムの中の、初期設定から、”DigiSetup、DAE
Preferences、PROTOOLS Preferences”を消去し、リスタートし、立ち上げてみる。
これが効果覿面。すべてOK。

詳しく話を聞いてみると、まれに、Preferencesが表向きは大丈夫でも(ノートンなどでチェックしても
ひっかからない事)中身が壊れている事があり、これにより、USDなど外部機器に対してのやりとりが、
不十分になってしまうという。

話を聞くと、納得できるが、そら恐ろしいことだ。ちゃんとチェックできる状況下にある物はいいが、
出来ない処にあったPROTOOLSは、一体どんな割合でこの症状がおきているんだろう。そういえば、
と思える話を何回か、アシスタントから聞いたことをおもいだした。

また、同時に今現在でデジデザインがチェックしているなかで、最も快適に動く環境も聞くことができた
ので、書いておきます。(MACに関してです)

 OS 8.6   PROTOOLS Ver 3.4.1  USD Ver 3.1.2 だそうです。

その後、作業は超順調。ですが、トラブルにとられた時間等の関係もあり、TDまではいきませんでし
た。TDは後日アンビエンスファクトリーでする事に決定し、朝の5時に終了。
精神的につかれた一日でした。