その四   TDもちょっとすったもんだ 編 平成11年12月1日
なんとか形になって、良かった反面、最近のトラブルの多さにはうんざり気味の今日この頃。
せめてTDだけはと祈る気持ちと裏腹に・・・

まず、この間のダビングの音がちゃんとあるかどうかをチェック。あるある。大丈夫、これがなかった
ら、またスタジオ迄いってコピーしなくてはいけない。この最悪な状態にならなかっただけでも幸運と思
えるほど、最近はついていない。

場所はアンビエンスファクトリー。順調に1曲目をやり始めている。時間がたつにつれ、段々雲行きが怪
しくなってきた。スタジオのモニターには、”PLEASE SAVE ME"の文字。以前、やはりTDをしている
とき、急にMACが固まって、2時間分の作業が吹っ飛んだ後から、この文字がテプラで貼ってある。

なんかおかしくなってきたぞっと思い、あわててSAVE。よし、次の作業を始めようとPLAY BACK
し出した瞬間、”なんか変。バランスが違う。えっ、あれれっ”DSP FRAMで使っていたプラグインが、
一斉に死んでいる。音が出ていないのだ。やっぱりと思いながらも、策をねる。何をやってもアウト。
”うーん、えーいリスタートじゃー”と勢いでリスタート。
リスタート後いそいでチェック。大丈夫だ。OKOK。ほっと一息。たしかに、結構パンパンの状態ま
で、EDITしまくって、プラグインかけまくっていたのは事実。
でも、ほんの一瞬のSAVEに救われた結果となった。

その後何事もなく、1曲終了。この日のうちに、もう1曲のだいたいのバランスまでとっておこうと思
い、コピー終了後、2曲目へ。

あれれっ、立ち上がったものの、ホワイトノイズ発生。爆音をたて、ザーっといっている。
よく見ると、2chだけPLAYしてないのに、レッドゾーンまでメーターが振り切っている。
ありゃーと思い、あわててミュート。あぶなく、スピーカーどころか、私の耳まで終わるところ。
”ヒエー、コエー”。スタジオから出てきた私を不思議そうに見つめるクウとマネージャー。
”石川さん、何遊んじゃってんですか、大きな音たててー。だめですよ、もう夜もすっかり更けてるん
ですから、しかっり仕事して!”寂しくスタジオに戻る私。

これまた、調べてみると、原因はプラグイン。前回かけておいたプラグインが、勝手に発信したものだっ
た。よそのスタジオに出かけていったときは、一度も無いのに、このスタジオでは、これで2度目。
うーん、原因追及をしなくてはっとおもいつつ作業復帰。ある程度までで、この日は終了。

次の日、恐る恐る立ち上げてみると、超順調。昨日までの事が嘘のように、反応がいい。やっぱり、無茶
をさせるが、言うこときてくれる。これだから、また、信用してしまう。そしてまた、ぱたっといつか裏
切られるんだろうなっと思いながらも、作業は順調。SAVEを忘れてしまうほど、大順調。

途中、クウの逆襲にも耐えつつ、作業終了。

今回の、このプログラムでは、日頃安心しきってる所に裏切られ、なかなか大変でしたが、終わってみる
と、やっぱりおもしろかったの一言。こんな事の繰り返しなんだろうなーっと改めて感じ、それが嬉しい
と思う今日この頃でした。

これにて、このプログラムは一件落着。

今回やった曲は、来年(2000年)3月頃発売予定の、”浪花金融道”というゲームソフトのオープニング
と、エンディングになるそうです。CDとしての発売もありそうなので、あわせてよろしくお願いいたし
ます。聞きましたら、是非、感想など聞かせて下さいね。