■09.26.2000 (Tue):『ナーバス・ブレイクダウン』

■一週間ぶりでこんにちは。最近ちょっと気分もすぐれず体調も不良だぜセンコー世露死苦ハルヤマ〜トクントクンことspinnですよ。止まった更新の上でカウンターは回っていくのに(みんなサンキュー)、土曜日なんて一日中ベッドの上でTV見て→寝て→TV見て→夜という、お姫さまライクな半死半生ぶり。ええ、とっても簡単に自己嫌悪できましたヨ。
■とはいえ、金曜にはdotimpactさんに初めてお会いしたりなんて素敵なシーンもあったし、日曜には(日暮れ近くになってからだけど)久々に代官山まで行ったりしました。そこで今回は、代官山での一幕を書いて、更新にかえさせていただきます。
■駅前に、最多価格帯も1億円越えという激しく素敵な高層マンション+商業施設、代官山アドレスがオープンしてました。予想に違わず輸入食材が豊富なショッピングセンターを軸に、通路と石畳の空間が立体的に交差しています。さらにそこには、赤や青に光るオブジェが置かれてたり等、控え目ながら味わい深い・僕好みのするバブルのスパイスひとつまみ。恵比寿ガーデンプレイスほどの広さはないけど、気持ちに心地よく散策タイムを実行することが出来ました。
■‥‥‥んだけど、店舗から公園へと抜けるガランとした空間に展示してあった写真に、胸がトクンと言ったのです。パネルになった10枚ほどの写真、それはアドレスが建つ前まで存在していた、取り壊し直前の同潤会アパートの写真だったんだよね。
■枯れたツタが幾重にも絡まり、半開きになったモダンな窓枠にはやわらかく光が当たっています。住民も去り、廃墟となった場所。大正末期〜昭和初期に立てられた当時最新鋭の鉄筋コンクリートの建物は、100年近い時を越え、今静かに終わりを待っている‥‥‥って、え?素敵でキレイなアドレス空間のまんなかで、なんでそんな死の匂いさせてんの?
■さらに同潤会アパートが、関東大震災後の住宅供給政策の一環だったこととか考えたりすると、もうベタに都市や人々の所行無情を思わずにいられないよ。なんて妖術。うっかり拙者も惑わされてしまったのじゃよ。写真の説明が全然表示されてないのも憎い。
■このムード満点のキャッチーな写真たちには、代官山に対して外にいる本来関係ない人の一方的なユメが投影されてる気がする。つーか趣味悪いかもとか思ったがどうか? 現場から遠く離れた場所より発射されたドリームが、余計なお世話になってる事態。そんな危険なトラップに見えて、もって他山の石としたい午後だったのでした。
■とかって更新のない日々にも、生命反応を*open storageこと電子掲示板に書き込んだりしています。みんなも書き込みよろしく。それではまたね。