思い出は永遠に
26.05.05-07
群馬方面へ 

◆今年の連休は草津あたりへ◆
 例年5月の連休は家内の実家、秋田に来るまで出かけていた。今年は3月に実家の法事で出かけたことや、4月仙台で葬式があったことなどから、あまり遠出をしないことにする。日程は5月5日〜7日で、7日は有給を取ることにする。
 そこで、今回は母に今まで行ったことない温泉にでも連れて行こうということで母に尋ねると、草津温泉に行っていないという。1日はここで決まり。同時に美味しい魚を買いに行きたいというので、草津経由で寺泊あたりを検討していた。娘たちも草津の1泊は付き合うということになる。しかし、色々と調べていると草津から寺泊まで結構時間がかかる。また、娘二人を草津の帰るに最寄駅まで送るとなると・・・色々と検討の結果2泊目は伊香保温泉に決める。
 さて宿だが、当初4人であってたので、草津はホテル一井の湯畑が見える10畳の部屋を予約する。その後1人増えたため、宿にお願いし5人で泊めてもらうことになる。
 問題は2日目の宿。平日料金となるので安くていい宿を・・・などと欲を出してしまう。3つの宿が候補に残るが、最終的に和洋室のある木暮というホテルに決める。1人19000円は少し高いかなと思いながらも予約の了解を家内に求めると、家内から、なんと直前予約割引で14000円というのがあるという。当然これに決定となる。

◆5月5日◆
 当日天気は今一も、9時過ぎに家を出る。高速は順調で、渋川伊香保インターチェンジで降りる際に少し渋滞した程度。草津に向かう途中、どこかで昼食をということになり、娘が携帯で調べると、中之条駅付近の「そばぎり吾妻路」という店がいいという。それほど沢山人が待っていたわけではないが、結局1時間30分待たされた。蕎麦はそこそこであったが、待たされるのは店の手際の悪さのようである。
 草津には16時過ぎに到着し、ホテルにチェックイン。一休みして私と家内と次女で湯畑を見物に行く。すると湯もみショーのラストに間に合うというので急遽入場する。よくテレビで見かける湯もみと踊りを見物。何となく草津に来た、という感じがしないでもない。
 夕食前に風呂に入る。これもそこそこので、特に感じるものはない。 夕食はバイキング。想像以上に質のいい料理が並んでいたので結構満足。といっても我が家族は小食のため、バイキングは今一であるものの、質が良ければ美味しいものを少しずつ食べる、それはそれでいいのである。
 食後は私、家内、母はマッサージタイムで一日の疲れを癒す。

◆5月6日◆
 9時過ぎにホテルを後に、途中道の駅でお買い物をし、伊香保グリーン牧場に向かう。
 道の駅は2か所に立ち寄る。最初は伊香保を出てすぐ。ここからグリーン牧場に向かう予定であったが、途中で「八ッ場ふるさと館」という道の駅の看板が目に止まる。とっさにUターンしこの道の駅に立ち寄る。どこかで聞いたような・・・そう、例の民主党政権時に工事がストップした八ッ場ダムのそれである。新聞等で大々的に取り上げられていた工事途中のはが完成しており、その付け根にこの道の駅がある。この橋の上からの眺めは、まるで大がかりな鉄道模型のジオラマを見ているようで、素晴らしかった。ここでは椎茸の菌床を購入する。
 グリーン牧場は、数年前に町会のバス旅行で行って結構面白かったので、今回行くことにした。入場門に「イチゴ狩り」の看板を見つけ、これは行くしかないな・・・ということで、入場後まずイチゴ狩りに挑戦する。
 20分食べ放題も1500円はチョットお高め。数年前に佐野インター付近でのイチゴ狩りで、今までで最も美味しいイチゴを食した経験から、相当期待していたが、これは相当に期待外れ。鮮度はいいが、とうも二番、三番なりで、酸味こそあるが甘みがほとんどない。さすがにがっかり。が、母は結構喜んでイチゴをもいでいた。ただし母が収穫したイチゴのほとんどは私が食べることになる。それでも次女は75個食べたという。それなりに楽しめたようでもある。ここではシープドックショーを見物し昼食をとってとったりして退場する。
 牧場を出ると、この日帰える娘たちを渋川の駅まで送る。そしてホテルへ。
 ホテルは伊香保の石段街からチョット離れた場所にたたずんでいた。外見は殺風景であるが、中に入るとなかなかいい感じである。フロントで貸切風呂を予約、少し待たされて通された部屋は、キングサイズ2ベッドに、畳8畳の和洋室で、まだ新しそうで清潔感のある部屋である。
 一休みしてから家内と二人で石段街を散策。入口から365段の石段を上り、伊香保神社にお参りし、宿に戻る。伊香保温泉は前職時代に3度来ている。宿も「福一」「天坊」「玉城」とそうそうたる宿であるが、何故か石段をのぼった記憶が全くないことから、今回初めてのぼったのだと思う。
 食事前に家内は母が入浴可能な風呂かを確認するため大浴場に行く。私も大浴場に向かう。男風呂はかなり広いスペースに湯船が3つ。それと露天風呂。上がってから家内に確認すると女風呂も広すぎて、母は無理だという。そこで予約していた貸切風呂に母を連れて行くことにする。
 19時30分から別室で夕食である。直前割引で格安のため、夕食は期待していなかったが、これが豪華(値段からすると)なのである。上州牛のしゃぶしゃぶにアワビのステーキがついていた。私的には大満足の夕食であった。(ここは朝食もとても良かった。)
 寝る前に貸切風呂へ。ここはバリアフリーで、8畳の和室がついており脱衣所も湯船も広く、今までの貸切風呂の中では一番かも知れない。先に家内と母が入り、上がった後は私と家内がゆっくり温泉を楽しんだ。

◆5月7日
 翌日ホテルを出て、またまた近場の上州物産館等お土産店へ。ここで本日のスケジュールを検討していると「富岡製糸場」が群馬であることに気づき、調べてみると、帰り道にチョットの寄り道であることがわかる、これは行くしかない、ということで、車は急遽富岡へ向かうことになる。
 伊香保インターから40キロチョットで富岡に到着。近場の公営駐車場にすんなり駐車することができた。ここから500m、母を車いすの載せて富岡製糸場に向かう。
 平日ということもあり意外と現地は「混んではいない」という感じ。少しだけ他団体のガイドさんについて回って概要を確認する。来月に世界遺産に登録予定で、この日はカウントダウン29日前とのこと。明治維新後の日本の産業の発展の礎となったような施設が、そのまま現存するとは・・・。当時のフランス産業技術と日本の風土をコラボさせたことか。歴史の流れは感じるが、素晴らしい遺産である。
 昼も過ぎたので製糸場前の店で峠の釜めしをいただく。随分と久しぶりで、懐かしく、また、美味しくいただいた。
 こうして母も元気に帰宅することができた。とても満足する旅行であった。 
 今回感じたのは、草津も伊香保も若い人たちで賑わっていたこと。これは予想外であった。温泉イコール年寄、という時代から、若い人たちも温泉の良さに気付いたのだろうか。ブームで終わらず、定着すればと思ったりもした。

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