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第1話

〜本日のポイント〜
  ・一馬の父:結城善平が南部雅春男爵を庇って殉職する(昭和7年3月)
  ・逞しく成長した一馬が、同じく美しく成長した南部雅春男爵の1人娘:峰子と出会う
  ・峰子の誕生日パーティーが南部家で行われる。
  ・峰子は、一馬の親友:氏家直弥の婚約者であり、直弥は峰子にベタ惚れである。
  ・南部家で、まゆと忠彦の関係はうまく行ってない?

〜今日の私見〜

 昭和7年(1932年)と言えば、515事件が起こった年。海軍青年将校達が徒党をなして、時の首相・犬養毅ら政府要人を暗殺した事件であるが、この付近は日本が太平洋戦争へと着実に向かって行く時期である。前年の昭和6年(1931年)には満州事変を起こし、翌7年3月には満州国建設。また2月には前大蔵大臣井上準之助が暗殺されるなど、事態は風雲急を告げていた。そういう最中、海軍中将・南部雅春が右翼に襲撃された、という設定である。
 警官が殉職する。第三者から見ると1つの事件として片付けられ、ともすれば共感・称賛されることであるのだろうが、遺族の身にしてみればたまらない。いくら男爵家のお嬢様のものだから有り難くもらってきたと言われて赤いボールを見せられても、心穏やかなわけはない。そもそもなんで赤いボールを持って帰ってくるんだ?大人の世界では身分制度というのはあっても子供の世界にははっきり言って関係ない。人はみな平等で貴賎なしと思っているわけだから、大人からどれだけ言われようとそれは不可思議な世界の話であって、不条理この上ない出来事であっただろう。
 そして出会いはまた劇的に起こる。単に高慢ちきなお嬢様をからかったつもりだったのが、ふたを開けてみれば憎っくき南部雅春の娘であった。動揺を抑えきれない一馬。自分の婚約者を馬鹿にされたと怒る氏家。そしてこの上ない恥辱を与えられたと憤慨する峰子。3人の心がこれからどう動くか...?
 南部家は男爵夫妻と長男:忠彦と長女:峰子の4人家族。そこにきぬという使用人が1人居るだけ。失礼ながら結構つつましい(?)生活ぶり。再婚同士だが夫婦仲はかなり良さそう。父娘の仲も良好。ある意味平和な家庭ではあるが、その中での忠彦の役割は?

〜今日の感想〜
 夏の嵐のスタート!o(^-^o)(o^-^)o o(^-^o)(o^-^)o
 華の嵐の続編とは違うが、比較していくのも楽しいだろう。ちょくちょく比較しながら進めていきます。
 おおまかな関係としては華の嵐とほとんど同じ。キャストも同じ。それだけに理解しやすい面はある。
 渡辺裕之さんの役名も、「一馬」。華の嵐では1文字違いの「一也」。ん??(笑)

 まず冒頭で、一馬の父親が殺されてしまう。前作では母親であったが、今回は自分に剣道を教えてくれたりした優しくて強い父親、という設定。もちろんそれに納得してしまうわけがない。納得してしまったらドラマにはならないわけだが...(笑)それにしてもボールを持ち帰ってきてくれてもどうしようもないことないですか?あのおっちゃん、何考えてるんやろ?
 そして成長した一馬が剣道をしているのだが、渡辺さんは時代劇にも出演されるからか型はばっちり決まっている。威風堂々。華の嵐で青年実業家のようであったのとは対照的だ。しかも剣道部キャプテン...、学生やん!(苦笑)まあ、設定は設定やから。。。そして今日のクライマックスへ!
 峰子と一馬の出会い。乗馬姿の高木美保さんは格好良いですよね(*^^*ゞ乗馬習おうかな、と本気で思ったくらいです(笑)それにしても格好良いし、綺麗です。今回も出会いの場面には馬が使われてました。華族にとってはお手軽なスポーツだったのでしょう。
 南部男爵夫婦のやり取りを聞いていたら、うらやましい位の夫婦仲の良さ、ですね。それにしても雅春の、「だが、良い所もあなた譲りだ。類い稀な、その美しさがな」なんて言う台詞。あとの氏家くんの台詞と併せて、ちゃんとメモっておかないといけない台詞ですね(*^^*ゞ
 夜、峰子の誕生会の場面ですが、本当にうちの庭に咲いていた薔薇です。赤い薔薇こそあなたにふさわしい」なんて言えますか?女性の立場では言ってほしいと思うでしょうが、なかなか思ってても言えませんね。それともこの時代の上流階級ではこういう会話は日常茶飯事やったんでしょうか?

 

第2話

〜本日のポイント〜
  ・峰子が一馬のことを気になりだしている(?)氏家はちょっと嫉妬心を抱いている(?)
  ・峰子の誕生日パーティーが南部家で行われる。
  ・雅春は海軍中将でありながら、反戦的考えを持っている。女性・子供の立場に立って物事を考えられる
  ・忠彦と氏家の発言から戦時中の若者の思想がわかる。
  ・まゆは雅春の後妻。つまり忠彦の継母ということがわかる(だから上手いこと行ってないように見えたんですね)。
  ・雅春が結城一馬という若者の存在を知る
  ・氏家のパンチは女学生並み。これでは蠅も殺せない。

〜今日の感想〜

 一馬母子は父親を亡くしてからずっと2人。一馬は一人っ子やったんですね。2人だからこそ仲の良い場面がまず出てきますね。外ではぐっと耐えていることでも母親を目の前にしたらぽろっと出てしまう、一人っ子ってそんなもんです(自爆)。一馬は南部雅春男爵への恨みをストレートに母親にはぶつけてますね。「一馬、もうやめて」と言われて話を止めた一馬ですが表情は「言いすぎたかな?」と反省しているようです(苦笑)
 峰子の誕生日風景ですが、さすがに家長だけあって雅春の存在感が大きいですね。自分の立場を考えた発言、1人の日本人としての発言、1人の男としての発言、それぞれ意見を持っていてそこらへんは柔軟に対処できる人のようです。それに比べて忠彦は若さ故か、この頃の軍人の思想を反映しているのか、という発言が目立ちます。それは一部氏家にも見られますね。でもこの頃はそういう風潮だったようですね。御国の為に命の捧げて英霊となり、靖国に祀られるという考えが国民の隅々にまで浸透していたという話です。それは今でもそういう思想を植え付けられた世代の国会議員が”失言”ということで口に出していますよね。でもそれだけ若い世代を中心とした挙国一致体勢ができあがっていた、そういう体勢を作り上げた軍部の力が見て取れます。
 翌日、氏家と一馬は喧嘩します。一馬は氏家に4発殴られます。5発目を一馬は避けた格好になりますが、一馬と氏家の位置関係は変わらず、一馬は後ろに避けることもないのに氏家の腕は宙を切ります。『なんや!ちゃんと殴ってないやん!!-y( ̄Д ̄)。oO○』って思ってしまいません?(笑)

 

第3話

〜本日のポイント〜
  ・和尚:自然は一馬のすべてを知っている、良き相談相手(っぽい)。
  ・一馬の父:結城善平は剣道で日本一になった。一馬もまた日本一を目指している。
  ・一馬は女に惚れたことはない(自己申告)。
  ・氏家は峰子に迫るが、逃げられてしまう(日中、しかも寺の境内でするなよ!!(笑)
  ・峰子は氏家のことを愛していないのでは?と疑い始める
  ・鏑木典子は忠彦のことを想っている。
  ・峰子と忠彦は血のつながりがない。峰子は養女である。
  ・忠彦は峰子に対して妹以上の感情を抱いている(ようだ)。

〜今日の感想〜

 氏家を挑発し、蠅を殺せるくらいのパンチを数発食らった一馬。しっかり口元に痣ができてますね。氏家に対する一馬の気持ちは、峰子という女性についての嫉妬なんかではなくって、大好きな親友を憎っくき南部の娘に取られたくない、という一念だったみたいです。一馬は純な青年ですね。純な青年だからこそ自分の気持ちに嘘はつけない、と言ったところでしょうか?それにしても現段階(昭和19年)で一馬は設定では、24才。24才まで女に惚れたことがない、とはかなり硬派ですね。今の24才とは違うんでしょうけれど。
 さて続いて峰子と氏家のデート場面です。のほほ〜んとした田舎を歩いています。話題は一馬のこと。あまりに一馬のことばっかりなので、氏家が嫉妬してます(苦笑)そりゃあ峰子にベタ惚れの氏家くんにとっては面白くないでしょうね。それにしてもやはり日中のお寺の境内ではやめておいた方がよいのでは?時間がないので焦る気持ちもわかるし、峰子ほどの美人が相手だったら世の男どもは、というか僕なら焦ると思うし(自爆?)気持ちはわかるのだけれど、やっぱり場所だけは考えた方がいいのでは?と。いつの時代にもTPOは大事だ、ということで・・・。
 でも氏家くん、いちゃついてる時を一馬に目撃されなくてよかったね。もし見つかってたら更なる憎しみが峰子に向いていたでしょうね。そのとばっちりが氏家に行きかねないし。でもふくれた顔をする高木美保さんもまた綺麗でいいですね(*^^*ゞ
 そして峰子の部屋で典子と恋愛談義。思いっきり夕日を浴びてますね。ということは、峰子の部屋は西向き、もしくは南向きということになりますか。この後もこの設定は一致するのでしょうか?(苦笑)それにしても氏家を紹介されてからいつの間にか氏家と結婚するように思い込まされていた、としたら、それを知らずに峰子にベタ惚れの氏家がちょっと可哀相かな?でも峰子がそう思うようになったのは何が原因なんでしょうか?ドラマ的には一馬!と言えばいいのかもしれないけれど、どうなんでしょう?この時代の19才のお嬢様を責めるわけにも行きませんよね。まだ家長制度が残っているわけだし、その上華族様だし。「華の嵐」のように跡取り娘という設定ではないのである程度は自由恋愛が許される(?)のでしょうが、現段階では一馬を恋する気持ちはほとんどゼロであることは事実なので、一体何が原因でしょうか?ここまで考えて、1つ思ったことは、また「華の嵐」の時のことなんですが、『わからない、あれが愛なのか。わかっているのはその人(渡辺裕之)を憎んでいるということだけ』という高木美保さんの台詞がありますが、この時期の峰子の気持ちはまだここまで行ってないけれどこれに近付こうとしている、というくらいでしょうか?
 そして峰子の生い立ちを知る決定的シーン。そういうことだったんですね。忠彦はずっと峰子を想い続けてきたけれど、父の言い付けをしっかり守って兄として生きようという道を進んでいたんですね。血のつながりのない兄と妹。ありがちな設定ですが、せつない兄の心情を長塚京三さんが好演してくれることでしょう
 

 

第4話

〜本日のポイント〜
〜本日の感想〜

 

第5話

 

 

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第10話