〜あらすじ〜前作・「MISS LONELY YESTERDAY あれから君は…」のラストシーンで、お互いの再出発地点の確認をした達也と南。「和也のことを誰も知らない場所で自分の野球を見つける」達也と、「迷わない自分を探そう」とする南。もちろん2人の目標は2人としてちゃんと向き合えるようになる為。
渡米した達也はシングルA・マイナーリーグの超弱小球団、グリーンタウン・エメラルズに入団していた。キャッチャーのニック・キャンディー(松平孝太郎と同じ声!)と球団オーナー・バーモントの自宅の離れで共同生活を始める。バーモントは昔の常勝球団であった頃のエメラルズを再び取り戻そうと全財産をかける位の入れ込み様。
しかし、達也とカリブの鉄人・ホセ=フェルナンデスの2人の好投手の加入で昨シーズンの覇者・シルバーソックスとの開幕3連戦を勝ち越し、次々と白星を重ねる。しかし直球のみの達也の投球も一流スラッガー・ブライアン・ウィルソンにはそうそう通用せず、逆転満塁ホームランを食らってしまうことも。
オーナーの孫娘・アリス(声は名探偵コナンの高山みなみ)は祖父・フランクリンの影響で大の野球好き。しかし女であるが故にチームに参加できない鬱憤を選手達にむけていた。アリスのプレーを見た達也はアリスに女子プロ野球のテストを受けてみてはどうか、と勧める。次第に彼女は達也に対して淡い恋心を抱くようになる。が、この初恋も南の存在を知ることでほろ苦い結末となる。
一方日本では、大学対抗戦での演技をラストとして新体操の世界から引退した南は、引退試合での演技での自分の想いを理解してくれていたカメラマン・藤村剛のもとでカメラマン助手として過ごしていた。実力社会の厳しさを目の当たりにした達也は自らの性格上で思い悩む。ある日、試合中にある選手に死球を与えてしまう。そんな中、達也と南はお互いに淋しい想いを伝えるが、南の強い想いに励まされ達也は奮起する。
ある日、エメラルズに対する銀行からの融資話がストップする。今シーズンでの解散を伝えられた選手達はバーモントに最後の花道を飾らせてやろうと発奮、チームは快進撃を続ける。ホセ、達也の好投手の活躍で首位・シルバーソックスとの優勝を賭けた最終決戦にまでもちこむ。
そして迎えた最終戦、グリーンタウン中がお祭りムード一色で応援。今まで動かなかった監督が突然動きだし(柏葉監督と同じ!)、全員野球で戦い出す。2−1のリードで9回を迎えたエメラルズ。ホセが招いた2死2、3塁の一打逆転のピンチ、迎える打者はリーグの三冠王・ブライアン=ウィルソン。ここでマウンドに向かう達也…。
その頃、南は藤村に「南にしか撮れない達也を撮ってこい」と言われ渡米。なんとか試合に間に合い、ファインダー越しに達也を見守る。ブライアンとの最後の対決、達也が投じる最後の決め玉は得意の剛速球か、はたまた……。そして南との2人の行方は……。