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虜屋視聴記 (aka 鳥小屋視聴記 ) - イヤフォン -
軽挿耳型
軽挿耳型
Sennheiser/MX500
※32Ω・119dB/mW・半開放型・ミニプラグ
装着性:★★★☆☆
遮音性:★★☆☆☆
音楽性:★★☆☆☆ 【←2003/01/26:2=>3】【←2003/05/21:3=>2】
推奨度:★★★☆☆ …気軽に買うにはお勧め。「この価格帯では」かなりまとも、ということで★3としてい
ます。
音量調整ボリウムを持つMXシリーズ最上位機。
ポータブル機器で、極端に音量調節がしづらい機器を使用する人向け。
ボリウムは携帯機器向けに一般的な直列入型と思われる。かなり音質は変化するし、左右バランスも適当(…はずれを引いたのかもしれない)。本
来的にこれはミュート(アッテネータ)代わりとして使われるべき代物と思われる。
#ただし、同コスト系のロータリーボリウムと比べれば連動誤差は少ない。
積分式デジタルマルチメーターによる実測では、MAX位置でL-C/L-R間共に34Ω(L-R間65.6Ω)、MIN
位置ではL-C間が501Ω、R-C間が529Ω(L-R間1099Ω)だった。
ATT単独の抵抗値が483Ω近傍となるMIN位置での減衰量は約24dB(電圧比1/16)、同120Ω近傍となる6分目での減衰量は約13dB強
(電圧比1/5)となる。但しこれはヘッドフォンアンプの出力インピーダンスが0Ωの場合の減衰量であり、ヘッドフォンアンプ自体が高インピーダンスだっ
たり、出力保護抵抗が直列に挿入されている場合などの場合は、減衰しにくくなる。
本機側のボリウムを6分目程度に絞り、その状態で機器側ボリウムを試聴時適正位置まで上げると、擬似的に出力インピーダンスが上がり、ボリウムの影響で
低音域と高音域が若干強調される。
左右バランスが若干崩れ、カラーレーションが殺がれて乾いた音質となるが、機器側ボリウム位置によらず発生する常在ノイズが出やすい低品質携帯機器に接
続すると、真価を発揮しそう。
パッド(ケース奥に潰されて入っています)を使用しないと装着性が劣り、高音域過多かつ低音域不足となる。パッドを使用すると逆傾向となる。
ヘッドフォンアンプの癖により「どちらがフラットに聞こえるか」が異なるため、接続機器毎にチェックしてみる必要がある。
おそらくは「(安物ケミコンでDCカットされた)片電源AC結合アンプ接続、パッドあり」の機器をターゲットにチューニ
ングしているものと思われ、DC結合アンプへの接続は(ヒステリックな音に仕上がる場合があり)お勧めしない。
ボリウム部分はファスナー等に引っかかって容易に移動してしまうため、外出使用時は「即座のミュートが必要ならばMX500、それを必要としないならば
MX400を選択」する事が望ましい。
#ボリウムつまみの設計指針を間違っているとしか思えません…
#ついでに、ボリウム部分はよく付属の巻き取り型ケースにも引っかかります…
他に気になる点があるとすれば、国産品に多い「金属網を使った中心解放型構造」を取っていない点。中心点から半径5mm程度の位置に小孔が並んでいるだ
け。イヤフォンにありがちな点音源感の解消には役立っているが、シェル自体が小さいことも手伝っての雑味感が残ってしまうため、あまり感心出来る構造では
ない様な気もする(もっとも、コスト的には非常に有利)。
コストパフォーマンスは良いと思うが、あくまでも価格を大きく超える(HDシリーズ同等とかの)音質を期待出来るわけではない(当
然ですな)ので、その点誤解無き様に購入されることを望む。
少なくとも、同価格帯の「ヘッド」フォンを買うくらいならこちら(MX500
or MX400)を選んだ方が良いと思う。
#ぱっと見では左右の区別が付きにくいので、L側線に8字結びを1~3回すると良いかも。
想定されるユーザー:
-とにかく見かけも使い方も普通なステレオイヤフォンを探している人。
-それでいて、1000円札を何枚も出してゴミを掴みたくないと願っている人。
-携帯機器かPC程度で使用し、極端に解像度があるとかえって困る、という人。
-携帯機器のリモコンがイヤで、でもミュートは手元にないと困る、という人。
-なんとなく「Sennheiser社製」って点に惹かれてしまったミーハーな人。
…音量調整が必要ないなら確実にMX400がお勧め。MX500より若干高音側に傾いてます。
→価格:1,980円(LAOX仙台店通常価格・税抜き・2年保証)、交換用イヤパッドは通常品流用すること。
date:2003/01/04(書換) +2003/05/04
- Sennheiser MX500 -
STAX/SR-001Mk2
※360KΩ・119dB/100Vr.m.s・開放型・専用ドライバ「SRM-001」付属・ミ
ニジャック
装着性:★★☆☆☆
遮音性:★★☆☆☆
音楽性:★★★☆☆
推奨度:★★☆☆☆ …外部アンプがじゃま&電池喰いなのはイタイ。屋内用途なら無問題。
STAX製の「世界最小のコンデンサ方式イヤフォン」?
ヘッドバンドと発音体は一体型とはなっておらず、ヘッドバンドを用いず発音体のみを耳穴に差し込んで使用することも出来る。
この状態であればまさにイヤフォンその物だが、あまりにも脱落し易いため、やはり付属のヘッドバンドを付けて聴くことが望ましい。
結局の所、装着性はさほど良くない。
「コンデンサ的音色」を望むならば、それがヘッドフォンであればいくつもの選択肢がある。
但し、カナルタイプでこれを望むというのは難しく、おそらくSTAX製品以外に選択肢は無いと思われる。
この価格をしてヘッドフォンアンプ込み、音質的にも大変真っ当な代物に仕上がっていて、ポータブル用途には必要十分な特性を持っている。
問題は、ポータブル向けであるが故の携帯性か。
それでなくとも「専用アンプが必要」というだけでも大変なのに、コードは薄っぺらで頼りがいが無く、なおかつ電池が数時間(ニッカド単3電池2本で
3~4時間)しか持たない…結構維持していくのは面倒かも。
ほかに気になる事は、ポータブルアンプの温度特性により、電源投入時に発振不良を起こし、イヤスピーカ部から破裂音を発生する事がある、という点。
#アンプ側の問題ではなく、イヤスピーカ側の発音体が問題らしいという話も。
市販品のACアダプタ(EIAJ4.5V/CT+)を利用する場合は、トランス式ではなくレギュレータ式の方がいいかもしれない。ただし、あくまでも純
正品を使用した方が良い事は確か。
システムデザインはこの人が担当。さすが。
「STAXシステムを試してみたいけど、値段が高くて…」とか、「あのごついBASICシステムは夏になると蒸れそう…」なんて人には良いかも。
でも、「SRS-005」(同じユニット+PROソケットで据え置きドライバユニット付き)という選択肢も捨てがたいし、BASIC以外
(Classic以上)のシステムは蒸れないイヤパッド付き…悩み所か。
→価格:24,800円(定価)。
date:2003/01/26 +2003/05/04
- STAX SR-001Mk2 -
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