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虜屋視聴記 (aka 鳥小屋視聴記 ) - ヘッドセット SONY DR-220DP ほか


ヘッドセット


SONY DR-220DP ※マイク付きヘッドフォン
※24Ω@1kHz・100dB/mW・開放型・ミニプラグ・マイク部分は双指向性ECM・サウンドブラ スタ互換音源(@AT互換機族)用
装着性:★★☆☆☆
遮音性:★★☆☆☆ 【ユニット直背面は非解放、辺縁部に解放穴がある。またイヤパッド側は密着性が低く半解放状態。】
音楽性:★☆☆☆☆ 【もともと音楽を聴くためのものではないですので…「声の聞き取りやすさ」に関しては何ら問題な し。】
推奨度:★★☆☆☆ …音楽を聴くには辛いものの、割り切って使うならば問題はないレベルとも言える。

 都合によりヘッドセットを入手する事となり、とりあえず使用感などについてメモしておく事としました。
 選択理由は…「ソニーライクな音を、ルーズな耳乗せ型にしたときの音に興味があった」という程度でしかありませんが。

 重量は90g程度と軽く、掛けたときの重みはほぼ気にならない程度です。
 側圧はヘッドフォンとしては適切なようですが、もろにソニー的な低音域の主張が激しい点が気になります。個人的には「これはちょっとやり過ぎかも…」と 感じ ました。
 耳乗せ型自体が嫌いな人にとってはかなり厳しい形状であり、またヘッドセットとして使うには多少側圧が強く感じますが、(AIWA HP-X122と同じく)ヘッドバンド部分をコンロであぶりつ つ(又は力任せに曲げて)カーブ形状を調整すると、装着感が若干ながら良くなるかもしれません。
 私の場合は、頭を軽く振ると落ちてしまう位に緩くなるよう調整してみましたが、これくらいにしてちょうど低音域の主張具合が控えめになり、個人的はこの 緩い設定の方が聴きやすいと感じました。
 また、耳乗せ型構造のため本質的に蒸れる事が無く、長時間装着しても不快感を感じにくい点は良いかもしれません。

 音質的な点では「ソニー製の安価な密閉型ヘッドフォンから、パッド部分を取り去ったかのような音」であり、中音域の明瞭度が多少良さげな点を除いては、 特筆すべき点は見付かりませんでした。
 ただし、ヘッドセットに期待されるべき「会話の聞き取りやすさ」「ポップスのボーカル部分をお手軽に聴き楽しむ」「周囲の環境雑音を聞き逃してしまう事 がない」といった基本的な要件は満たしており、製品としての欠陥は特に見付かりませんでした。

 一般にヘッドセットやインカムといえば、発音体もモノラル構成という片耳掛けの物が多いのですが、(いくらマイクロフォンがモノラルだからとはいえ
)聴くときもモノラルで…というのは個人的に好きではない(モノラル構成の場合、明瞭度を上げるためにはどうしても音量を上げる必要が出てしまう点が気に なるのです)ので、音楽を聴く必要がない場合であってもステレオ構成のヘッドセットを使うべきだと思います。
 本機においては、側圧を緩くした場合であっても必要最低限度の明瞭度は確保されており、声音帯域のみに関して言えば特に音量を上げる必要なしに使用でき ます。
 もちろん音楽を楽しもうとすれば、本機では音量を上げる必要が出てしまいますので、意識して音量を下げる努力は必要ですが…。

 配線はインナーイヤフォン用のコードよりも細いものが使用されていますが、発音対の性能から考えれば十二分な代物でしょう。但し配線自身の折り癖がひど く、また絡みやすい点も気になりますので、できれば(この点を既に解決済みの)インナーイヤフォン用のコードを上手く流用するなどして欲しい所です。

 一方マイク側は…ECMである点を承知の上で使うとしても少々音質が悪く、また風防がほぼ役に立たない点も気になります。
 ポップ音や呼気音を無駄に拾いやすいため、あらかじめ音声交換ツールのエコー機能を使うか、あるいは自己録音再生を用いるなりしてマイク角度を調整する 必要があります。
 マイク高さはセット毎に固定することが難しいため、マイクの向きが口元より20mm程度前方を向くように(本機においては支持棒を一切曲げずに、まっす ぐにして)使うのが理想であるはずです。

 とりあえずは「Skype」 などのIP音声交換ツール上で使用する上では過不足のない性能を持っており、今後普及するであろう「音質の良いIP音声交換機能」を利用する上でも十分使 い物になると思います。

 ステレオヘッドフォンとして音楽を聴くには物足りない感じもしますが、「主にIP音声交換を多用し、たまに音楽も聴く」という人に対してお勧めするに は、何ら問題のない製品に仕上がっています。

 (ちなみに、過去に数社のヘッドセット…発音体がモノラル仕様の物を購入して試しているのですが、それらはマイクの位置が安定しないという事以前に、ま ず小音量ではマトモに聞き取れない物がかなり多く、何度かひどい目に遭っています。これから購入するのであれば、若干値は張りますが発音体がステレオ仕様 の物を購入する事をお勧めします。モノラル仕様の物で聴くときに感じる「聞こえづらい」というストレスが、(たとえそれ自身がどれだけひどい音であったと しても)ステレオ仕様のものではほぼ問題にならない(比較的小音量でも十分な明瞭度を確保できる)ので、何個もヘッドセットに対して散財するといった事は 避ける事ができ、結局は低コストで満足できるはずですので…。)

 #この製品にはマイクミュート・ボリウム付きの製品も存在しますが…そちらはあまりお勧めしたくはないかも(デスクトップで外部アンプがない環境なら ば、こちらを選択する必要がありますが)。壊れたらすぐ買い換える、という人には問題 ないでしょうが、この手のサイズ的制約が厳しい部分に付いたデバイスにはあまりいい思い出がないので…。

 想定されるユーザー:
 -机上にマイクを据え置く方法を取りたくない人。
 -IP音声交換(IP電話)、音声認識ソフト(特に始めからプリインストールされているもの)などを使う人。
 -眼鏡使用のためにネックバンド形式のヘッドセットが使えない人。
 …当然ながら、ヘッドバンドが嫌い(髪型を乱さないネックバンド形式の方がよい)という方にはお勧めできません が…。

→価格:2,070円(ヨドバシカメラ仙台店・税込み)。

date:2004/10/25
- SONY DR-220DP -

予定は未定…という名のメモ。

 どれも似た様なもの…なのか?
 下記例はYodobashi.com扱いのみ、ステレオドライバ品のみ、この他にも多数。

 ヘッドバンド・耳覆い型
 ヘッドバンド・耳載せ型
 ネックバンド型
 …取消線のないモノ2点をテスト予定。
 事前チェック済みの
PIONEER HA-HS31 / HA-HS32Nは、マイクが 全指向性でマイノイズ対策がなされていない様なので除外。ついでにサプライ系メーカーの製品は(専業メーカーがある分野なので)除外。

 通話品質確認をする場合は、相手側の受話品質(=こちら側の送話品質)を、最重要視して選択すべき。
 そうすると、耐ポップ性/明瞭度/指向性を基準にして機器選択しないとダメかも。

 

note:(触ればすぐに解るような事だけ…メモ段階として)-2005/01/07

PLANTRONICS(GATE) .Audio80(28φ、折りたたみ、単一指向性ECM、Vc&Mm、¥4,170)


Logicool A-332  (30φ、NCAT2(単 一指向性、バンドパスフィル 、空間型(機械的)ノイズキャンセル)、nVc&nVm、¥2,070)





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