HDD交換可能性についての考察
※要注意
下記通り追試を行ったところスキップノイズが多発したため、すくなくともJukeboxZen20GB/USB2.0+IBM製HDDの組み合わせはお
勧めできません。
また、取り外したHDDは他に流用せずそのまま放置してください(修理時に戻しておく必要があるので)。
なお、試しに製品付属HDD(Fujitsu/MHT2020AT)をNTFS5で初期化した場合、トラック情報のみが残るためレスキューモードによる
フォーマットが必要になるものの、再度音楽ファイルを取り込んで正しく演奏させることができました。従って、これはJukeboxZenとIBM製
40GBハードディスクとの間の相性問題と言うことになります。
(2003/05/03追記) |
※この手順は、某メーリングリスト掲示→価格.com転載コメントの焼き直しです。
※私は価格.comでしか見ていなかったので、どなたの書いた文章かは解りません。
※念のため、Zen20GB/USB2.0にて追試し、その結果を基に書き直しています。
準備する物:
・交換用HDD、ATA接続、2.5インチ、9.5mm厚→[IBM 40GB IC25N040ATCS04は避けること]
・精密ドライバのプラス(プラスゼロ/+0が適当)
・精密ドライバのマイナス(刃先幅3mmくらいが適当、こじり開け用)
・つまようじ、もしくは光ドライブ用のイジェクトピン(リセットボタンを押すために必要、シャープペンなどはNG)
・JukeboxZen用のファームウエア(最新の物がCreativeサイトからダウンロード可能、サポート→ソフトウ
エアダウンロード→対応OS・「デジタルオーディオ/JukeboxZen(USB2.0)」を選択→「Creative NOMAD
Jukebox Zen USB 2.0 ファームウェア アップデート」をダウンロード、あらかじめ解凍しておくこと!)
交換用HDDのメーカーは問わない模様、ただし消費電力の大きなドライブは避けた方がいいかも。
元ネタでは「東芝 40GB MK4018GAS / 9.5mm,4200rpm」で換装に成功しているようで、私の場合は「IBM
40GB IC25N040ATCS04」での換装に成功していま
す(→翌日の動作検証にてスキップノイズが多発、実用不
能)。32GB越の部分への書き込みはまだテストしていませんが、40GBタイプをそのまま出荷したところからして、本
機には32GB障害は無いものと思われます。たぶん、128GBを越えない限りは装着可能と思いますが、未チェックのため詳細不明。
転送に要した時間は80分42秒(4842秒)、1曲5MBあたりの推定転送時間はHDD最外周(始点)で0.8秒程度、中間部で1.4秒程度といったと
ころでしょうか。最外周まで書き込もうとすると、おそらくその辺の書き込み時間は1曲あたり3秒程度かかるものと思われます…
交換手順は次の通り。
- 「裏蓋」を止めている4つのねじを外す。
- 裏蓋を外す。ねじ穴部にプラスドライバなどを引っかけて少しずらし、隙間にマイナスドライバを挿入→マイナスドライバを90°回
して少し開く…という動作を全周にわたって慎重にやっていってください。
いい加減にやると、裏蓋が簡単に曲がってしまいますので。
- HDDを固定している金具を外す。
金具下近くに付いている封印シールは、浮いている部分につまようじなどを軽く差し込んで、巻き上げるようにはがしていくと破れず綺麗に剥がれる。
ヘッドフォンジャックに近い側が爪で、遠い方が支点になっている。爪部には爪やマイナスドライバを引っかける場所があるので、構造を見ながらマイナスドラ
イバをつっこみ、手前に引いて爪を外してから、そのままゆっくりと手前に引き出すといい感じ。
- HDDをケースから取り外す。
HDDは側面角部を粘着テープ付きスポンジに、下部を遮熱用スポンジに保護されているので、結構きつめに入っている。ただしねじなどによる固定はされてい
ないので、これもマイナスドライバを差し込みゆっくり外していけば問題ない。
ヘッドフォンジャックの反対側(HDDラベル表示下側)にフィルムケーブルがあるので、それを傷つけないように外す。
- HDDからフィルムケーブルを外す。
フィルムケーブルを引っ張るとコネクタとの境目に亀裂が入り断線するため、黒いコネクタの部分にマイナスドライバを引っかけて、てこの様に左右交互に少し
づつ外していくと良い。
- HDDからスポンジを外す。
角に付いている粘着テープ付きスポンジは、HDD封印シールと同様につまようじでそっと剥がす。
裏面(基盤面)のスポンジは、一切固定されていないのでそのまま外し、プレーヤ側に敷き直す。
- 交換用HDDに対し(先に外した)スポンジを付けなおし、フラットケーブルを付けなおしてからケースに収め直す。
ここでもゆっくり。
角に貼り付けたスポンジがめくれあがらないように注意しながら収める。
- 「再生・一時停止」ボタンを押しながら、つまようじなどでリセットボタンを押す。
下のような表示が出る。メニューボタンを押しながらリセットをしても通常リセットにしかならないので、ボタンをよく見てリセットする。
- レスキューモードが出現したところで、「1:Clean Up/2:Format All/3:Reload
OS/4:Reboot」のうちの「2:Format All」を選択し、HDDを初期化する(数秒)。
- フォーマットの完了を確認したら、もう一度リセットボタンを押す。
- JukeboxZenをパソコンに接続。
よけいなプログラムは終了させておくこと。
ACアダプタを必ず接続すること。
完全放電時には数十分通電し、電池表示が2目盛になるまで待つこと。
- JukeboxZen用のファームウエアアップデータを実行する。
アップデータがJukeboxZenを認識したら、Updateボタンを押す。完了まで2分弱。
- 英語表示に戻るため、必要ならば日本語表示・日本語入力になるよう設定を変更する。
- 「再生・一時停止」ボタンを押しながら、つまようじなどでリセットボタンを押す。
- レスキューモードが出現したところで、「2:Format All」を選択し、HDDを初期化する(数秒)。
- 「1:Clean Up」を選択し、HDDのスキャンディスクを行う(数秒)。
- すべての動作を確認したら、もう一度リセットボタンを押す。
※手順14~17は元ネタにはありませんでしたが、私の場合はこの手順が必要に感じたため追加しています。
この手順を追うことで、本体側からも転送用アプリのメディアセンターからも、正しく40GBのHDDとして認識されます。
date:2003/05/02
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