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- 新機能のチェックボックスの挿入を使ってみた(条件付き書式をON/OFFする)
- Excel for Microsoft365ではチェックボックスをセルに挿入するコマンドができました。
これまでは、フォームコントロールやActveX コントロールのチェックボックスをセルに貼り付けて使用していました。 - このチェックボックスはセルの値とイコールなので、細かな操作(Linked Cellなど)が不要になります。
更新:2024/11/22;作成:2024/7/24
- チェックボックスを挿入したいセルを選択します。
[挿入]タブのコントロール グループの「チェックボックス」を選択します。
選択していたセル B2にチェックボックスが挿入できました。
数式バーには FALSE と表示されています。
- チェックボックスのセルを選択して、[Space]キーを押すと、ON/OFFを切り替えることができます。
チェックボックスがONになりました。数式バーには TRUE と表示されました。
マウスではクリックすることで、ON/OFFを切り替えることができます。
- チェックボックスのセルを選択して、[Delete]キーを押すとチェックボックスを削除することができます。
- ちなみに、マクロの自動記録でコードを作成すると、下表のようなものができました。
セルの値が True/False と変わるのがわかります。
チェックボックスを挿入したセルの値を True/False とするものであることがわかります。
Sub Macro1()
'
' Macro1 Macro
'
Selection.CellControl.SetCheckbox
ActiveSheet.Range("$B$2").Value = True
Range("B2").Select
ActiveSheet.Range("$B$2").Value = False
End Sub
|
- チェックボックスを使って、条件付き書式をON/OFFする仕組みを作成してみます。
下表のように入力しました。
I2セルにはチェックボックスを挿入します。
|
B |
C |
D |
E |
F |
G |
H |
I |
2 |
名前 |
国語 |
数学 |
英語 |
合計 |
|
条件付き書式:ON/OFF |
FALSE |
3 |
的早 弘通 |
68 |
55 |
64 |
187.0 |
|
|
|
4 |
西崎 敬次 |
74 |
71 |
50 |
195.0 |
|
|
|
5 |
菊地 和温 |
66 |
55 |
75 |
196.0 |
|
|
|
6 |
堀川 勝之 |
66 |
75 |
88 |
229.0 |
|
|
|
7 |
盛田 江利子 |
57 |
54 |
59 |
170.0 |
|
|
|
8 |
田路 覚 |
64 |
79 |
64 |
207.0 |
|
|
|
9 |
宮田 吉隆 |
81 |
79 |
87 |
247.0 |
|
|
|
10 |
西村 正深 |
58 |
86 |
62 |
206.0 |
|
|
|
11 |
福嶋 東 |
92 |
89 |
88 |
269.0 |
|
|
|
12 |
平均値 |
69.6 |
71.4 |
70.8 |
211.8 |
|
|
|
- 条件付き書式を設定する C3:E11セルを選択します。
- [ホーム]タブのスタイル グループの[条件付き書式]→[新しいルール]を選択します。
- 各教科の平均点より大きい場合にセルの色を塗りつぶす、条件付き書式を作成します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の =C3>C$12 と入力しました。
[書式]ボタンをクリックして、塗りつぶしの色を選択しました。(操作画面は省略しています)
[OK]ボタンをクリックします。
- 平均点より大きいセルに色が付きました。
- チェックボックスがI2セルに設置していますので、これを条件付き書式に加えます。
C3:E11セルを選択します。
[ホーム]タブのスタイル グループの[条件付き書式]→[ルールの管理]を選択します。
- 条件付き書式ルールの管理が表示されます。
[新規ルール]をクリックします。
- チェックボックスがOFFの時の条件付き書式を設定します。
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。
「次の数式を満たす場合に値を書式設定」の =$I$2=False と入力しました。
[書式]ボタンをクリックします。
- [塗りつぶし]タブのパターンの色が[自動」になっているのを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
- チェックボックスの条件が表示されます。
上の方にあるのを確認します。もし、下の方に表示されたら、[ルールの複製]の右の[△(上)]ボタンを押して上にします。
適用先が =C3:E11 となっているのを確認します、違っていたら修正します。
「条件を満たす場合は停止」のチェックを入れます。
つまり、I2セルのチェックボックスがOFF(False)であったら、ここで終了するということになります。
- チェックボックスがOFFの時は条件付き書式がOFFになります。
- チェックボックスがONの時は条件付き書式がONになります。
- 今回機能が追加されたチェックボックスではなく、以前のようにフォームコントロールを使うこともできます。
以下にその手順を書きますが、かなり手間がかかることがわかります。
この操作が不要になるので使い勝手がいかに良いかがわかると思います。
- フォームコントロールのチェックボックスをI2セルに配置します。
[開発]タブのコントロール グループの[挿入]→[チェックボックス(フォームコントロール)]を選択します。
- フォームコントロールのチェックボックスをI2セルの上に描画しました。
- チェックボックスを右クリックして、[テキストの編集]を選択します。
「チェック 1」の文字列を削除します。
- 右クリックして、[コントロールの書式設定]を選択します。
- [コントロール]タブでリンクするセルに I2 と入力しました。
- I2セルにチェックボックスの ON/OFF が TRUE/FALSE で表示されます。
- TRUE/FALSEの文字列が見えないようにフォントの色をセルと同じ「白」に設定しました。
- 条件付き書式を上と同様に設定すると、条件付き書式のオン/オフ を切り替えることができます。
- C3:C12セルを選択して、 [挿入]タブのコントロール グループの「チェックボックス」をクリックして、チェックボックスを挿入ります。
下図のようにチェックボックスがオンの行を塗りつぶしたいと思います。
- B3:C12セルを選択して、[ホーム]タブのスタイル グループの[条件付き書式]→[新しいルール]を選択します。
- 数式を =$C3=TRUE と入力します。
書式をクリックして、塗りつぶしの色を設定します。
- チェックボックスがONの行が塗りつぶされます。
OFFにすると、塗りつぶしが解除されます。
- セルの値はTRUE/FALSEになるので、TRUEの数を数えればよいことになります。
=COUNTIF(C3:C12,TRUE)
他には、
=SUMPRODUCT((C3:C12)*1)
=SUM((C3:C12)*1) :Spillが使えない場合は[Shift]+[Ctrl]+[Enter]で {=SUM((C3:C12)*1)} とします。
といった数式が考えられます。
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