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配列を1行・1列にするTOROW関数・TOCOL関数の使い方:Excel関数

更新:2025/2/23;作成:2022/9/4

配列を1列に展開する 　　　Topへ
　ツー　コール(カラム)
=TOCOL(array,ignore[,scan_by_column])

• 配列やセル範囲の値を一列に展開します。
  1行に展開するのがTOROW関数、1列に展開するのがTOCOL関数です。

TOCOL関数の引数

• 関数の引数は現時点では英語表記になっています。
  
• TOCOL関数の引数
  

  引数		意味
  array 配列	必須	セル範囲や配列
  ignore 無視する値	必須	特定の種類の値を無視するかどうか。 既定では、値は無視されません。 0：すべての値を保持する (既定) 1：空白を無視する 2：エラーを無視する 3：空白とエラーを無視する
  scan_by_column スキャン方向	省略可	省略、または FALSE の場合、配列は行単位でスキャンされます。 TRUE の場合、配列は列ごとにスキャンされます。TOCOL関数の引数

TOCOL関数に配列を設定した例です

• B2:E4セルに入力されている値(配列)を1列に展開します。
  B7セルには　＝TOCOL(B2:E4)　と入力しています。
  空欄のセルは 0が返されます。(D3セル→B13セル)
  

TOCOL関数の引数ignoreの設定

• TOCOL関数の引数のignoreに0〜3を設定した結果です。
  引数ignoreの設定が 0：すべて表示されています。
  C7セルには =TOCOL(B2:E4,0) と入力されています。
  
• 引数ignoreの設定が 1：空白のセルD3セルの値が無視されています。
  C7セルには =TOCOL(B2:E4,1) と入力されています。
  
• 引数ignoreの設定が 2：エラーのセルE3セルの値が無視されています。
  C7セルには =TOCOL(B2:E4,2) と入力されています。
  
• 引数ignoreの設定が 3：空白のセルとエラーのセル D3:E3セルの値が無視されています。
  C7セルには =TOCOL(B2:E4,3) と入力されています。
  

TOCOL関数の引数scan_by_columnの設定

• TOCOL関数の引数のscan_by_columnを設定した例です。
  FALSE(既定値です,省略してもOK)を設定すると、行単位でデータを読み込んでいます。
  B7セルには =TOCOL(B2:E4,0,FALSE) と入力しています。
  
•  TRUEを設定すると、列単位でデータを読み込んでいます。
  B7セルには =TOCOL(B2:E4,0,TRUE) と入力しています。
  

• 練習問題：下表の数値を1列に小さい数値から並べなさい。
  

  	B	C	D	E
  2	16	12	6	23
  3	21	20	28	22
  4	4	9	7	17
  5	26	24	5	14
  6	13	3	27	15

• 解答例
  G3セルに　=SORT(TOCOL(B2:E6))　と入力しました。
  

配列を1行に展開する 　　　Topへ
　ツー　ロウ
=TOROW(array,ignore[,scan_by_column])

• TOROW関数、TOCOL関数がExcel for Microsoft 365 で使用することができるようになりました。(2022/9/2に確認しました)
  Excel2024（2024/10/2から市販されました)でも使用できるようになりました。
• 配列やセル範囲の値を一行に展開します。
  1行に展開するのがTOROW関数、1列に展開するのがTOCOL関数です。

TOROW関数の引数

• 関数の引数は現時点では英語表記になっています。
  
• TOROW関数の引数
  

  引数		意味
  array 配列	必須	セル範囲や配列
  ignore 無視する値	必須	特定の種類の値を無視するかどうか。 既定では、値は無視されません。 0：すべての値を保持する (既定) 1：空白を無視する 2：エラーを無視する 3：空白とエラーを無視する
  scan_by_column スキャン方向	省略可	省略、または FALSE の場合、配列は行単位でスキャンされます。 TRUE の場合、配列は列ごとにスキャンされます。

• 【使用例】B2:E4セルに入力されている値(配列)を1行に展開します。
  B7セルには　＝TOROW(B2:E4)　と入力しています。
  空欄のセル(D3セル)は 0 (H7セル)が返されます。
  

TOROW関数の引数ignoreの設定

• TOROW関数を使って説明します。
  引数ignoreの設定が 0(既定値です)：すべて表示されています。
  
• 引数ignoreの設定が 1：空白のセルD3セルの値が無視されています。
  
• 引数ignoreの設定が 2：エラーのセルE3セルの値が無視されています。
  
• 引数ignoreの設定が 3：空白（D3セル）とエラー（E3セル）の値が無視されています。
  

TOROW関数の引数scan_by_columnの設定

• TOROW関数の引数scan_by_columnを設定した例
  FALSEを設定すると、行単位でデータを読み込んでいます。
  
• TRUEを設定すると、列単位でデータを読み込んでいます。
  

1列のデータを表に組みなおす 　　　Topへ

• 1列に並んだデータを表に組みなおしたい場合があります。
  そのようなときはINDEX関数とSEQENSE関数を使います。
• B2:B13セルにい列に並んだデータがあります。
  これを3行4列の表に組みなおします。
  D2セルには　=INDEX(B2:B13,SEQUENCE(3,4))　としています。
  

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