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テーブルの構造化参照を利用する
テーブルの構造化参照を利用する:Excel基本講座
テーブル機能を使うと、数式では構造化参照という形式を使うことができます。
このページでは、テーブル機能のメリットや構造化参照を使った数式の利用方法について書いています。
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更新:2025/6/5;作成:2013/2/14
テーブルを利用するメリット
構造化参照を利用した数式
テーブルを利用するメリット
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テーブルはExcel2007から使えるようになった機能です。
Excel2003以前でのラベルを数式で利用することがこのテーブル機能に含まれています。
データ範囲をテーブルに変換するすることでのメリットを考えてみました。
テーブルにすることでテーブルの範囲が自動で拡張されることです。
いちいち数式でデータ範囲を求める必要がなくなります。
数式に名前(列見出し名)を利用できます。
セル範囲に名前を定義して使うことができましたが、セル範囲が変動するケースでは関数を使ってちょっと複雑な定義をする必要があります。
テーブルでは範囲は可変でも内部で処理してくれますので便利で、容易に使えそうです。
構造化参照を利用した数式
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テーブルへの変換は
テーブルを作成する/解除する
をご覧ください。
この
設定
を行っているのを前提として、このページの説明を書いています。
[ファイル]タブをクリックして、バックステージビューで[オプション]を選択します。
Excelのオプションで、[数式]タブを選択し、「数式でテーブル名を使用する」にチェックを入れます。すると、構造化参照の数式が入力時にヒントとして表示されます。
チェックを入れない場合は、ヒントに表示されないだけですので、自分で構造化参照の数式を入力します。
このページで使用しているテーブルは2つあります。Sheet1に作成したテーブルは table_1 、Sheet2に作成したテーブルは table_商品コード とそれぞれにテーブル名を付けています。
テーブル名は [テーブル デザイン]タブでプロパティ グループのテーブル名のインプットボックスにテーブル名を入力して設定ができます。
table_1
table_商品コード
構造化参照の入力方法
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テーブル内のセルやセル範囲を選択すると、構造化参照が適用されて数式に表示されます。
M3セルに 「=」を入力して、I3セルをマウスで選択すると、
=table_1[@金額]
と入力されます。
=table_1[@金額]
という構造化参照の数式は、テーブル名 table_1 と同じ行の金額のセルという意味で [@金額] とで表現します。
M3セルに 「=」を入力して、テーブルの I列をマウスで選択すると、
=table_1[金額]
と入力されます。
列を選択すると、
=table_1[金額]
と表示されました。
列を参照する場合は @が付いていません。[金額]と列名(フィールド名)だけになります。
列の選択は下図のように列見出しの上の枠線にマウスポインタを合わせて 下矢印の形になったらクリックします。
テーブル名も関数のオートコンプリート機能で表示されます。
下図は「=ta」と入力しているときの状態です。
参照する列名などは =table_1[ と [ を入力すると、ヒントとして表示されます。
セルの参照の例
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テーブルの外でテーブル内のセルを参照してみます。
ここではテーブルの外から参照するのでテーブル名 (設定をした「table_1」というテーブル名) を付ける必要があります。
テーブル内では同じテーブルであればテーブル名は省略できます。
下図の例では数式は =table_1[@[単価 ]] となっています。
@は同じ行を意味していますので、「table_1のテーブルの「単価」列の同じ行の値」といった意味になります。
集計行の I12セルの数式は
=table_1[[#集計],[金額]]
となっています。
[#集計]で集計行を意味しており、集計行の「金額」の値 を参照するといった意味になります。
集計行はテーブルの機能で追加表示したものです。
ちなみに、テーブル内では SUBTOTAL関数で計算されています。
合計以外にも平均や最大、最小などの計算が可能になっています。
テーブル内の数式で使用してみます。
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商品コードのテーブル「table_商品コード」を参照して、型番を呼び出します。
数式は
=VLOOKUP([@商品コード],
table_商品コード
,2,FALSE)
としました。
F3セルを選択して、数式バーで
=VLOOKUP(
と入力して、
E3セルをマウスで選択します
。
数式は
=VLOOKUP([@商品コード]
と入力されます。
カンマを入力して、table_商品コード のデータ部分を選択する(B4:D9セルを選択する) と、=VLOOKUP([@商品コード],
table_商品コード
と数式が入力されます。
テーブル table_商品コード を指定する方法として 下図のようにテーブルの左上隅で右斜め矢印 にしてクリックする方法もあります。
あとは、引数の列番号や検索方法を =VLOOKUP([@商品コード],table_商品コード
,2,FALSE)
と入力して完成です。
テーブルの自動拡張でどのようなことができるかの例です。
商品コードを追加します。
10行目に新しい商品コードのデータを追加しました。自動でテーブルの範囲が拡張されました。
ここでは集計行は非表示にして操作しています。
table_1の最下行に新しいデータを入力しました。
商品コード「M2」と入力すると、右側の列には数式が自動で入力され、商品コードを参照した値が返されました。
数式を修正する必要がない・・・ということが分かるかと思います。
そして、この新しいデータまでを含んだ範囲にテーブルが自動拡張されています。
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