1. Home » 
2. Excel講座の総目次 » 
3. Excel VBA入門：目次 » 
4. 対話型処理2(InputBox関数,InputBoxメソッド)

対話型処理2(InputBox関数,InputBoxメソッド):Excel VBA入門

InputBox　　　topへ

• InputBoxには2種類あります。InputBox関数とInputBoxメソッドです。

InputBox関数

• InputBox関数
  InputBox(prompt,title,default,xpos,ypos,helpfile,context)
  • 【例】 (これは表示の例でまともに動きません。)
    

    Sub rei17_01() 　Dim myR As Double 　myR = InputBox( _ 　　　　　　Title:="数量の入力", _ 　　　　　　Prompt:="数量を入力しなさい", _ 　　　　　　Default:=5, _ 　　　　　　xpos:=1000, _ 　　　　　　ypos:=500) End Sub

    
    
    

InputBoxメソッド

• InputBoxメソッド
  Application.InputBox(Prompt,Title,Default,Left,Top,Helpfile,HelpcontextId,Type)
  • 【例】
    

    Sub rei17_02() 　Dim myR As Double 　myR = Application.InputBox( _ 　　　　　　Title:="数量の入力", _ 　　　　　　Prompt:="数量を入力しなさい", _ 　　　　　　Default:=5, _ 　　　　　　Left:=50, _ 　　　　　　Top:=50, _ 　　　　　　Type:=1) If myR = False Then Exit Sub Range("C2").Value = myR Range("D2").Value = Range("B2").Value * myR End Sub

    
    
    

  • Type：省略可、データ型を指定します。省略すると文字列になります。

    • 次に示す値の中から1つまたは複数の値の合計値を指定します。
      (数値と文字列なら1+2=3なので3を指定します。)

    • 値	意味
      0	数式
      1	数値
      2	文字列(テキスト)
      4	論理値(TrueまたはFalse)
      8	セル参照(Rangeオブジェクト)
      16	エラー値(#N/Aなど)
      64	数値配列

    Prompt：省略不可、ダイアログボックスに表示する文字列を指定する。

    • 複数行の文字列を表示する時は改行コードを利用します。
      • ここでは定数、vbCrLfを使うことにします。
        

        定数	値	内容
        vbCr	Chr(13)	キャリッジ リターン
        vbLf	Chr(10)	ライン フィード
        vbCrLf	Chr(13) + Chr(10)	キャリッジ リターン+ライン フィード
        vbTab	Chr(9)	タブ

  • Default：省略可、テキスト ボックスに既定値として表示する文字列式を指定します。

  • xpos：省略可、画面の左端からダイアログ ボックスの左端までの水平方向の距離を、twip 単位で示す数式を指定します。

  • ypos：省略可、画面の上端からダイアログ ボックスの上端までの垂直方向の距離を、twip 単位で示す数式を指定します。

  • title：省略可、ダイアログのタイトルバーに表示する文字列を設定します。

  • helpfile:省略可

    • ダイアログ ボックスに状況依存のヘルプを設定するために、使用するヘルプ ファイルの名前を示す文字列式を指定します。
      この引数は、表示するダイアログ ボックスの説明をヘルプを使って表示するときに指定します。
      名前付き引数helpfileを指定した場合は、引数contextも指定する必要があります。

  • context:省略可

    • ヘルプ トピックに指定したコンテキスト番号を表す数式を指定します。
      名前付き引数contextを指定した場合は、引数helpfileも指定する必要があります
  • InputBoxに入力されるデータの方を設定できるのがInputBoxメソッドの優位な点と思われます。
    InputBox関数では何が入力されるかによって例外処理のコードを書く必要が出てきますが、InputBoxメソッドでTypeを指定しておくとその型以外は受け付けられませんので、楽ができそうです。
  • 「キャンセル」ボタンが押された時、InputBox関数では空の文字列、InputBoxメソッドではFalseが返されます。

InputBox関数　　　topへ

• InputBox関数の例です。
  【例】数量を入力するダイアログを表示し、数量と単価×数量の計算結果をシートに返します。
  • 文字列や、「キャンセル」ボタンをクリックするとエラーになるのを避けるために、入力値が計算できる値か否かを判定するコードを加えています。

  • Sub rei17_03() 　Dim myR 　myR = InputBox("数量を入力しなさい") 　　If IsNumeric(myR) Then 　　　　Range("C2").Value = myR 　　　　Range("D2").Value = Range("B2").Value * myR 　　Else 　　　　MsgBox "計算できない値です" 　　End If End Sub

    
    
    

InputBoxメソッド　　　topへ

• InputBoxメソッドの例です。
  【例】数量を入力するダイアログを表示し、数量と単価×数量の計算結果をシートに返します。
  • 「キャンセル」ボタンをクリックしたら終了するようにしています。
    なお、「0」を入力すると[キャンセル]ボタンをクリックしたのと同じになります。
    

    Sub rei17_02() 　Dim myR 　　myR = Application.InputBox(prompt:="数量を入力しなさい", Type:=1) 　　If myR = False Then Exit Sub 　　Range("C2").Value = myR 　　Range("D2").Value = Range("B2").Value * myR End Sub

    
    
    
    • 文字列など数値以外を入力すると、メッセージが表示され入力を受け付けません。
      

スポンサードリンク

PageViewCounter
　
　Since2006/2/27