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Excelで個人票を作成する:Excel VBA入門

• Excelのデータリストを個人単位で印刷したいときの例です。
  ここでは成績の一覧表を基に個人票を作成します。

個人票を作成する　　　Topへ

• 下図のような成績一覧表を作成しました。
  • 各個人の成績と下図の赤線で囲んだタイトル行と平均値、最高得点を各個人別の個票に入力したいと思います。
  
• マクロ(コード)の例
  • 成績一覧表はSheet1、個人票はSheet2に作成します。
  • タイトル行は配列text1に、平均点は配列text2に、最高得点は配列text3に読み込みます。
    個人の成績は配列text4に読み込みます。
    • タイトル行だけ中央揃えにしています。
    • データの行位置は、データは4行なので、5行目ごとに個人票を作成することにしました。
      For〜Nextの開始値が2なので、　cn=2*5-10　として、最初は 0 になるように -10で調整しています。

    Sub sakusei() 　　Dim i As Long 　　Dim cn As Long 　　Dim text1 As Variant, text2 As Variant, text3 As Variant 　　Dim text4 As Variant 　　'タイトルと平均、最高得点を配列に読み込む 　　text1 = Worksheets("Sheet1").Range("A1:I1").Value 　　text2 = Worksheets("Sheet1").Range("A31:I31").Value 　　text3 = Worksheets("Sheet1").Range("A32:I32").Value 　　With Worksheets("Sheet2") 　　　　For i = 2 To 30 　　　　　　cn = i * 5 - 10　　’データの行位置 　　　　　　text4 = Worksheets("Sheet1").Range(Worksheets("Sheet1").Cells(i, 1), Worksheets("Sheet1").Cells(i, 9)).Value 　　　　　　.Range("A" & cn + 1).Resize(1, 9).Value = text1 　　　　　　.Range("A" & cn + 1).Resize(1, 9).HorizontalAlignment = xlCenter　'中央揃え 　　　　　　.Range("A" & cn + 2).Resize(1, 9).Value = text4 　　　　　　.Range("A" & cn + 3).Resize(1, 9).Value = text2 　　　　　　.Range("A" & cn + 4).Resize(1, 9).Value = text3 　　　　Next i 　　End With End Sub

  • 実行結果
    下図のような個人票が作成できました。
    
• 印刷時の注意
  • このまま印刷すると、個人票の途中で改ページされてしまいます。
    
  • 適切な位置で改ページされるように改ページを設定します。
    改ページするセルを選択して、[ページレイアウト]タブの[改ページ]→[改ページの挿入]を実行します。
    • なお、改ページは先頭のページから順番に設定します。
    

グラフ付きの個人票を作成する　　　Topへ

• 個人の成績をグラフ付きの個票にしたい・・・といったケースの簡単な例です。
• 個票を作成します。

1. 下図のようなデザインにしてみました。これらはSheet3に作成しています。
   
2. 各データは　Noを入力すると、名前や得点をVLOOKUP関数で成績一覧表から拾い出しています。
   名前は =VLOOKUP(C2,Sheet1!$A$2:$I$30,2,FALSE)
   得点は =VLOOKUP($C$2,Sheet1!$A$2:$I$30,3,FALSE)
   平均点と最高得点はVLOOKUP関数で成績一覧表から拾い出すこともできますし、直接入力してもOKです。
3. 得点と最高得点のセルは平均点の小数点で揃えたいので、セルの表示形式をユーザー定義で　0_._0　としています。
   • 表示形式の _. はコンマと同じ幅の空白、　_0 は数字と同じ幅の空白を入れるという意味です。
4. グラフを作成します。
   グラフにするデータ範囲 B6:G7 を選択して、[挿入]タブの[その他のグラフ]→[マーカー付レーダー]を選択しました。
   
5. 下図のようにレーダーグラフを作成しました。
   
6. 各人別に印刷するには　No　を入力して印刷を実行すればOKなのですが、手動ではちょっと面倒なので、VBAで行ってみます。
   非常に簡単なコードで実行できます。
   • 下のコードでは　PrintOut　はコメントアウトしていますので、この状態では印刷プレビューが順番に表示されます。
   • For〜Next の i で　Sheet1のA列の値を引っ張ってきていますが、今回の例ではNoが1〜29の数値なので　
     For i=1 to 29
     　　Worksheets("Sheet3").Range("C2").Value = i
     とすることもできます。

   Sub sakusei2() 　　Dim i As Long 　　For i = 2 To 30 　　　　　Worksheets("Sheet3").Range("C2").Value = Worksheets("Sheet1").Range("A" & i).Value 　　　　　' Worksheets("Sheet3").PrintOut 　　　　　Worksheets("Sheet3").PrintPreview 　　Next i End Sub

7. Excel2010での実行状態のようすです。
   下図は実行途中の印刷プレビュー画面です。
   • [印刷プレビューを閉じる]をクリックすると、次のデータが表示されます。
   

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