1. Home » 
2. Excel講座の総目次 » 
3. Excel VBA入門：目次 » 
4. テキストボックスの使い方

テキストボックスの使い方:Excel VBA入門

テキストボックスのプロパティ　　　topへ

IMEの入力モードを自動的に切り替える(IMEModeプロパティ)　　topへ

• Userform1に配置したTextBox1を選択します。
  プロパティウィンドウでIME Modeを変更します。
  
  

  • 値	定数
    0	fmIMEModeNoControl	変更しない(規定値)
    1	fmIMEModeOn	IMEをONにする
    2	fmIMEModeOff	IMEをOFFにする
    3	fmIMEModeDisable	IMEを無効にする
    4	fmIMEModeHiragana	ひらがなモードにする
    5	fmIMEModeKatakana	全角カタカナモードにする
    6	fmIMEModeKatakanaHalf	半角カタカナモードにする
    7	fmIMEModeAlphaFull	全角英数モードにする
    8	fmIMEModeAlpha	半角英数モードにする

• IME Modeを 5-fmIMEModeKatakana　に変更した例です。
  TextBoxをクリックするとIMEが全角カタカナ モードになります。
  
  IMEのツールバーが非表示の場合はタスクバーに「カ」と表示されます。
  
• コードで指定する場合は以下のような感じになります。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.IMEMode = fmIMEModeKatakana 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

入力する文字数を制限する(MaxLengthプロパティ)　　　topへ

• プロパティウィンドウでMaxLengthに制限する上限の文字数を入力します。
  制限しない場合は「0」とします。
  
• コードでは.MaxLength = 5のように書きます。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.IMEMode = fmIMEModeKatakana 　　　　.MaxLength = 5 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

• AutoTabと組み合わせると、制限文字数を超えると次のコントロール(テキストボックスなど）へ自動で移動できます。
  AutoTabをTrue、MaxLengthを5としています。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.MaxLength = 5 　　　　.SetFocus 　　　　.AutoTab = True 　　End With End Sub

• 移動順はタブオーダーで指定された順になります。
  [表示]→[タブオーダー]で変更できます。
  
• 実行画面
  

折り返して表示する(複数行を表示する)　(MultiLineプロパティ)　　topへ

• 長い文字列を入力すると切り替えして表示する設定にします。
• プロパティウィンドウでMultiLineをTrueにします。
  
• コードでは以下のような感じになります。
  MultiLine=Trueとします。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.MultiLine = True 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

• テキストボックスの右端で折り返されて複数行に表示されます。
  
• テキストボックス内で改行するには[Shift]+[Enter]を入力します。
  
• Enterキーで改行するにはEnterKeyBehaviorをTrueに設定します。
  なお、MultiLineもTrueに設定しておく必要があります。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.MultiLine = True 　　　　.EnterKeyBehavior = True 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

スクロールバーを表示する(ScrollBarsプロパティ)　　　topへ

• MultiLineをTrueにしても表示しきれない場合、スクロールバーを表示することができます。
  プロパティウィンドウでScrollBarsを設定します。
  

• 値	定数
  0	fmScrollBarsNone	スクロールバーを表示しない
  1	fmScrollBarsHorizontal	水平スクロールバーを表示する
  2	fmScrollBarsVertical	垂直スクロールバーを表示する
  3	fmScrollBarsBoth	水平・垂直スクロールバーを表示する

• コードでは以下のような感じになります。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　UserForm1.Caption = "商品名の入力" 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.MultiLine = True 　　　　.EnterKeyBehavior = True 　　　　.ScrollBars = fmScrollBarsVertical 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

• 実行例です。fmScrollBarsVerticalを設定した例です。
  

入力文字を伏せ字にする(PasswordCharプロパティ)　　　topへ

• パスワードなどの入力時に伏せ字にします。
  プロパティウィンドウでPasswordCharを設定します。
  例では「*」(アスタリスク)に設定しています。
  
• コードでは以下のような感じになります。
  

  Private Sub UserForm_Initialize() 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.PasswordChar = "*" 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

• 実行画面です
  

その他のプロパティ　　　topへ

• AutoSizeプロパティ
  • object.AutoSize [= Boolean]
    オブジェクトのサイズを表示内容の大きさに合わせて、自動的に調整するか否かを設定する。
    • 表示内容の大きさに合わせて、自動的に調整する場合はTrue
      サイズを固定する場合はFalse(既定値)
• AutoTabプロパティ
  • object.AutoTab [= Boolean]
    最大文字数が入力されたとき、フォーカスを自動的に次のコントロールに移すか否かを設定する。
    • フォーカスを自動的に次のコントロールに移す場合はTrue
      移さない場合はFalse (既定値)
• BackColorプロパティ
  • object.BackColor [= Long]
    背景色を設定します
• BackStyleプロパティ
  • object.BackStyle [= fmBackStyle]
    背景のスタイルを設定します

    • 定数	値	内容
      fmBackStyleTransparent	0	背景を透明にします。
      FmBackStyleOpaque	1	背景を不透明にします (既定値)

• BorderColorプロパティ
  • object.BorderColor [= Long]
    境界線の色を設定します。
• BorderStyleプロパティ
  • object.BorderStyle [= fmBorderStyle]
    境界線のスタイルを設定します。

    • 定数	値	内容
      fmBorderStyleNone	0	境界線を表示しない。
      fmBorderStyleSingle	1	実線の境界線 (既定値)

• Height、Widthプロパティ
  • object.Height [= Single]
    object.Width [= Single]
    高さまたは幅をポイント単位で指定します

テキストボックスの値をセルに入力する　　　topへ

• テキストボックスに値を入力し、コマンドボタンを押すとA列のセルに順次入力する例です。
  ユーザーフォームにテキストボックスと、コマンドボタンを2個配置しています。
  
• ユーザーフォームのコードを以下のように書いています。
  • lRow = .Range("A" & Rows.Count).End(xlUp).Row　でA列の最終行を取得しています。
  • .Range("A" & lRow + 1).Value = TextBox1.Value　で取得した最終行の次のセルにテキストボックスの値を入力しています。

  • Private Sub CommandButton1_Click() 　　Dim LastRow As Long 　　　　LastRow = Range("A" & Rows.Count).End(xlUp).Row 　　　　Range("A" & LastRow + 1).Value = TextBox1.Value 　　　　TextBox1.Value = "" End Sub Private Sub CommandButton2_Click() 　　Unload Me End Sub Private Sub UserForm_Initialize() 　　With TextBox1 　　　　.Value = "" 　　　　.SetFocus 　　End With End Sub

  • なお、標準モジュールには下記のコードを書き、フォームのボタンをクリックすることでUserForm1を呼び出しています。
    

    Sub test() 　　Load UserForm1 　　UserForm1.Show vbModeless End Sub

  • 実行状態の画面です。
    

セルの値をテキストボックスに表示　　　topへ

• コマンドボタンをクリックするとセルの値をテキストボックスに表示する例です。
  • ユーザーフォームにテキストボックスと、コマンドボタンを2個配置しています。
    
  • ユーザーフォームのコードを以下のように書いています。
    

テキストボックスの数値を桁区切りにする　　　topへ

• テキストボックスに入力する数値を桁区切りスタイルで表示します。
  コマンドボタンをクリックするとアクティブセルに入力されます。
  
• 標準モジュールでモードレスでユーザーフォームを表示しています。
  • Sub test()
    　　UserForm1.Show vbModeless
    End Sub
  • ユーザーフォームのコードは以下のようにしています。
    • TextBox1.Text = Format(TextBox1.Value, "#,##0")の部分で桁区切りをしています。
      

      Private Sub CommandButton1_Click() 　　ActiveCell.Value = TextBox1.Value 　　TextBox1.Value = "" End Sub Private Sub TextBox1_Change() 　　If TextBox1.Value = "" Then Exit Sub 　　TextBox1.Text = Format(TextBox1.Value, "#,##0") End Sub Private Sub TextBox1_KeyPress(ByVal KeyAscii As MSForms.ReturnInteger) 　　If KeyAscii < Asc(0) Or KeyAscii > Asc(9) Then KeyAscii = 0 End Sub

    • 入力した数字が左揃えになっているのを右揃えにしたい場合は
      TextBox1.TextAlign = fmTextAlignRightとします。
      

      Private Sub TextBox1_Change() 　　If TextBox1.Value = "" Then Exit Sub 　　　　TextBox1.TextAlign = fmTextAlignRight 　　　　TextBox1.Text = Format(TextBox1.Value, "#,##0") End Sub

      • TextAlign プロパティ
        

        定数	値	内容
        fmTextAlignLeft	1	文字列の先頭の文字を編集領域の左端に合わせて表示します (既定値)。
        fmTextAlignCenter	2	中央揃えで文字列を表示します。
        fmTextAlignRight	3	文字列の最後の文字を編集領域の右端に合わせて表示します。

スポンサードリンク

PageViewCounter
　
　Since2006/2/27