9600形

実車 :

 9600形は1913年から製造された貨物用機で、国鉄型だけで1926年までの間に770輛が製造され、同一形式ではD51型に次ぐ輛数が誕生しました。国鉄以外では夕張鉄道向けに1941年に製造されたのが新製機の最後で、更に夕張鉄道など北海道の炭坑鉄道では国鉄払い下げの9600も使用されており、それだけ使いやすい機関車だったといえるでしょう。

 また台湾総督府鉄道や樺太庁鉄道など戦前の海外植民地向けにも同様の設計の釜が製造されるとともに、国鉄の釜も日支事変中に250輛が軍に挑発され大陸などに供出されています。

 9600形の初期型は2軸テンダー・S形キャブで登場しており、試作的なところがあったようです。9618号機以降が純国産の本格的な量産型として製造されました。登場当初は、東海道線、山陽線、東北本線などの幹線で使用され、その後は貨物用または勾配線用として、四国を除く全国で広く使用されました。また北海道で蒸気機関車廃止となる最期の日まで使用されたのも9600でした。

 外観的にも製造時期による違いがあると共に、広い地域で使用され、また使用期間も長かったため、テンダーの形態、エアタンクの位置、前照灯やデフレクタなど形態的にも様々なバリエーションが見られました。

模型 :

39667

 これは天賞堂のプラ製9600の北海道タイプ切り詰めデフ・凸テンダーになります。

 この角度だと見やすいですが、基本的には製品そのままですが、自分色を出すために、フロントデッキやランボード、キャブの屋根を中心に軽くウェザリングを施してあります。

 テンダーの石炭も一体モールドで成型されているのですが、どう見ても実感的ではないので、その上から木工ボンドで石炭を積んでいます。この石炭には、次の79615で用いた、市販の”石炭”の粒が大きいように思えたので、東急ハンズで見つけた”アフリカの砂”というのを使ってみましたが、こちらはどうも粒が細かすぎたようです。

79615

 こちらは有名な胆振線の2つ目機の79615で、同じく天賞堂のプラ機です。

 2つ目機は以前より欲しかった釜で、私としては珍しく模型店に予約して入手したものです。

 こちらも上と同様、軽くウェザリングを施して、オリジナル化してあります。石炭をもとのプラモールドの上から接着しているのも39667と同様です。

 いさみやのレイアウトで走らせたところ、スリップしながらも単機で貨車15輛ほどを牽いていさみや坂を上ることができ、このクラスとしてはまずまずの牽引力といえるでしょう。

 2輛の北海道形を並べたところです。

 9600自体は個人的に好きな釜の1つですので、最近のブラス製品に比べて比較的入手しやすい価格でバリエーションが揃えられるのはうれしい限りです。これからも当鉄道の貨物輸送に活躍してくれるでしょう。


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