KATO製 EF58加工記(上越形)

 以前伺った13mmのレイアウト常悦線で遊ばせてもらうのに「EF58などあれば良いな」などといっていたら、年明けにオーナーの阪J氏のところから改軌済みのKATOのゴハチがやってきました。もちろん上越形に改造するための種車としてですので、パーツなどを一通りそろえ、他の工作中の車輌もある程度目処が立ったこの7月からぼちぼちと改造工事を始めました。

 東北・上越形のEF58としては電暖化されているイメージがあります。実際に長岡区のゴハチが電暖化されたのは昭和50年前後の工事によりますので、それ以前の時代であればSGのままでも良いのですが、やはり東海道山陽のゴハチとの違いを強調するため、電暖後の姿として製作することにします。

 今回の上越形の特徴を出すための最終的な加工ポイントとしては、前面窓Hゴム化、つらら切り取り付け、電暖化、固定式スノープロウおよびステップ取り付けなどとなります。これらのパーツはボナから「上越形Hゴム窓・つらら切りセット」「上越形パーツセット」などとして出ていますので、それらを使用することにして工作を開始します。

 KATOのEF58の改造記は既にKATO製 EF58小加工などでも書いていますので、そちらも合わせてご覧下さい。


EF58加工記(上越形) - (1)、(2)
車体の加工

 上越形では前面窓はHゴムですので、まずは小窓化のときと同様に窓の下辺をt1.2のプラ板でかさ上げします。

 また正面および側面のナンバーおよび製造銘板の穴も埋め、平坦に仕上げます。このあたりは今までの加工と同じ行程です。

 電暖化に際してもっとも面倒な加工は、屋根上のSG用の水槽の蓋を削り取る作業です。

 結構大きなモールドなので、カッターで削る際に周りを傷つけないよう、周辺をマスキングテープで簡単に保護してから、削り落としにかかります。

 水槽の蓋などを削り落としたところです。水槽の蓋を削る際、一部は穴が空いてしまったので、裏からプラ板を貼って瞬間接着剤を盛って成形します。

 SGの排気口も不要となりますし、EGの排気口とは大きさも違うので、SG排気口の部分の取り外し屋根のモールドも削り落とします。

 避雷器については、ボナのパーツの説明書では前方に移設するように指示があったので、それに従って削り落としました。ただし屋根上がはっきりわかる写真が少ないのですが、実車の写真をいろいろ見ていると、避雷器の場所は変わっていないものもあるようです。

 正面と屋根上について、一通り仕上げたところです。

 屋根上については、水槽ハッチの部分などを仕上げる際、もとあったボルトのモールドも削り落としました。その部分については真鍮線の埋め込みで表現することにしますので、φ0.4の穴を開けてあります。

 上越形の若番台は車体更新工事を受けたものも多く、窓のHゴム化だけでなく、テールライトも外填め式の新型に交換されているものがあります。

 そこで今回、テールライトもボナのEF58用新型テールライトに交換してみました。パーツとしては天賞堂の新型テールライトでも良いように思われますが、ちょうどどの模型店でも品切れで入手できず、たまたま通販で一つ見つかったボナのものを使用しました。こちらの方が、天賞堂のものより少し小振りのようで、結果的には良かったように思います。ただボナのパーツは引き物のパイプを穴に差し込むだけなので、穴の精度が十分高くないとライトの周りに隙間が残ります。そこで隙間にはプラ用サフェを流し、仕上げることにします。

 一方、正面窓のHゴムは同じくボナの上越形Hゴムパーツを使用しました。パーツに添付の説明書に従って、窓の周りをヤスリで少しずつ広げて、ちょうどパーツがはまり込むように仕上げました。

 このHゴムパーツは、アクリルの削りだしになっており、Hゴム内側の窓の部分は変形防止のため薄く残っています。ここは完成後に抜いて、ガラスパーツをはめ込みます。

 ちなみに今回の上越形(中央)を、オリジナルの大窓(右側)、小窓(左側)と並べてみました。

 Hゴム窓ではゴム縁の部分も広げるためか、上下が狭くなっているのに加え、小窓に比べても左右が広くなっています。こうやって並べると、窓下のラインが少しずれて乱れているのが良くわかりますので、もう少し整えてやります。

 交換した新型テールライトも左右のオリジナルに比べ、少し小さくスマートになっています。

 また正面のステップと標識灯掛けも、ボナのパーツに付属のものに交換するので、削り落としてあります。

パーツの取り付けなど

 久々の更新ですが、下地のほぼ仕上がった車体に各パーツなどをつけていきます。

 屋根上の削り落としたボルトを埋め込んでいきます。

 屋根に明けておいた穴にφ0.4の真鍮線を差し込み、裏から瞬間接着剤で固定した後、ヤスリで高さをモールドされたボルトと同程度まで削っておきます。

 続いて、側面・屋根上の手すりなどをつけていきます。

 運転席扉横の手すりは、φ0.5の真鍮線とt0.2の帯板で作ったもので、それ以外の手すりなどは全てφ0.4の真鍮線を曲げて作製したものです。これらの手すりは、穴に差し込んだ後、裏から瞬間接着剤で固定してあります。また手すりなどは一部を除いて事前に黒染めしてから取り付けています。

 屋根上のフックもφ0.4の真鍮線を曲げて作ったものです。ただ強度を考え0.4を使用しましたが、やはり外観的にはφ0.3の洋白線で作った方がすっきりして良かったように思います。

 屋根上のEG排気口と、電暖表示灯も取り付けます。EG排気口はボナのパーツ、電暖表示灯は天賞堂の点灯式のものをつけました。

 正面のつらら切りはボナのエッチングパーツを付属の治具で曲げてから、黒染めした後、取り付けました。

 また正面の足かけもボナのパーツから選んで、取り付けています。

 取り付け位置に悩んだのが避雷器です。

 ボナの説明書には避雷器は取り外し屋根の車端寄りから4-6mmぐらいの位置に付けるように書いてあります。しかし実車の写真を眺めていると、PS14をつけたものではそこまで端に寄ったものは無いようで、むしろパンタ寄りに付いているようです。いろいろ実車の写真を調べたものの、EG側の取り付け位置ははっきりとわからなかったため、実際とは違うかもしれませんが、写真のように両方とも同様の位置に付けることにしました。

つづく


EF58加工記(上越形) - (2)へ
Homeへ