KATO製 EF58加工記(上越形) (2)

 KATOゴハチの上越形への改造もスノープロウの取り付けなどの下回りの加工と塗装を行い、仕上げに進みます。


EF58加工記(上越形) - (1)、(2)
下回りの加工

 下回りの加工としては、固定式スノープロウとステップの取り付けが主な加工点となります。

 これらについてはボナからパーツが出ているので、それをつければ簡単にできるはずでした。

 ボナのスノープロウパーツは写真左の茶箱の旧製品をベースに考えられており、カプラーポケットに接着するようになっています。今回の改造ネタの車は右の緑箱の新製品になりますが、写真のようにカプラー取り付け方法がはめ込みからビス止めに変わっています。

 そのためパーツそのままでは、ビスと干渉してしまい、取り付けできません。

 そこでまずは既存のカプラーポケットから、蓋の部分だけを残して他を切り取ってしまいます。

 その上でスノープロウパーツについても、ビスと干渉する部分をU字型にかき取って、ポケットの蓋の部分に接着することにしました。

 カプラーポケットおよび前梁にスノープロウパーツとステップを取り付けたところです。接着にはゴム系接着剤と瞬間接着剤を併用しています。

 カプラーポケットとの干渉部分については、上写真のように逃げました。結局、この方式の方がカプラーの取り外しもビスを抜けば簡単に行えるので、良かったのではないかと思います。

 また下の写真で少し見にくいですが、上越形では標識灯掛けが前梁に移設されていますので、これもボナのパーツを利用して取り付けました。

 なお標識灯掛けを除く各パーツは、黒染めの上、黒く塗装をしてから接着しています。ただ接着に瞬間接着剤を併用したため、前梁の一部が白化してしまいましたが、これについてはあとからまとめて黒く塗り直します。

 続いてエアホースの取り付けです。

 今回のは手持ちのボナのナンバーから長岡区にいた50番をつける予定ですが、これは20系牽引用に空気通し管の増設が行われています。そこで模型でもホースの増設を行いました。パーツとしてはエンドウのエアホースを用いています。また電暖用のジャンパー栓(?)についても、焼き鈍したφ0.4の真鍮線を写真を見ながら適当に曲げて取り付けました。これらの取り付けにより、カプラー回りも更に賑やかになりました。

 これでフロント部の加工も終了で、あとは塗装に進むことになります。

塗装

 まずエアホースなどもつけた前梁部は写真のようにマスクして、黒色を吹いて仕上げました。

 上回りは正面のクリーム色から塗りました。塗料はGMのクリーム1号を使用して、写真のように運転台回り全体に吹いています。

 続いて上写真のようにクリーム色をマスクして青色を吹きます。青はGMの青15号が少し暗い感じがしましたので、青15号に青20号を少し加えて吹いています。

 青色まで吹いた上周りを、塗装した下回りにかぶせてみました。両端のエアホースのコックのところは白く色を差してあります。

 上越形のホイッスルカバーは大型のものをつけているものが多数派です。ただし今回つける50番は実車でも小型のカバーをつけていますので、少々形態は異なりますが、天賞堂の電関用ホイッスルカバーをつけています。これは軽くはめ込んだ状態で車体と一緒に青く塗り、塗装後に元々付いていたホイッスルをはめ込んでから、改めて裏から少量の瞬間接着剤で接着してあります。

 続けて正面のヒゲの部分を残してマスクし、銀色を吹きました。今回はGAIAカラーのスターブライトシルバーをMrカラーのシンナーで薄めて吹き付けましたが、まずまずの光沢に仕上がったと思います。

仕上げ

 塗装が終了した車体に、ナンバー、パンタなどを取り付け、軽くウェザリングを施し仕上げます。

 側面のナンバーはボナのもの使用しますが未塗装なので青く塗った後、#1500の耐水ペーパーでナンバー・縁取りを磨きだしてあります。またメーカーズプレートはだるまやの塗装済みのものを使用していますので、よく見ると少し色合いが異なります。

 正面のナンバーはくろま屋の電関用の銀のインレタを使用しました。

 パンタはオリジナルのPS14をグレーに塗って取り付けます。また避雷器もこの後グレーに筆塗りしておきます。

 ここまでやったところで、軽くウェザリングを施します。

 まず連結器のところは、実車の写真でも赤く錆が浮いているのがよく見かけられますので、グンゼの水性ウェザリングカラーのさび色をドライブラシで入れています。

 続いて運転室扉の下部や側面の鎧戸フィルタおよび屋根部などに、薄く溶いたエナメルのつや消し黒を差し、乾燥する前に綿棒で拭き取って全体に薄い汚れをつけました。

 その後、ウェザリングカラーのドロ汚れ色をアクリル塗料用シンナーで極薄く溶いたものを足回りを中心に吹き付けました。これについてはやり過ぎないよう、正面のスノウプロウ部以外は色が付くか付かないか程度に抑えています。

 屋根上はパンタの上面をマスクした後、かなり薄めにし艶消しにしたダークイエローをパンタ回りを中心に吹いて、擦り板からの汚れを表現しています。これもやり過ぎると単に汚いだけで実感を損ねてしまうので、少々抑えめにしてあります。また雨樋付近がもっと汚れているような写真も見かけられますが、自重してあります。

完成

 窓などを入れて完成した上越形ゴハチのサイドビューです。

 正面窓には裏からエコーのデフロスターを貼り付け、ワイパーはボナのつらら切りセットに入っていたものをゴム系接着剤でつけてあります。実車が左右で異なる形式のワイパーをつけているようなので、模型でもそれに応じたパーツをつけてみましたが、単に付け方が下手なようにしか見えないですね。

 またこのくらいアップにすると正面のインレタのナンバーが少し貧弱に見えるのが悲しいところです。

 運転台部のサイドビューです。

 運転室扉の窓は、窓用セルをはめ込んだものですが、何とか見られるようには仕上がりました。

 屋根上の様子です。

 真鍮線を埋め込んだボルト部もよく見ると少々乱れがありますが、それほど大きな破綻は来さないように仕上げられたと思います。きれいに仕上げるにはもっと修行は必要ですが、案ずるより産むが易しというところでしょうか。

 これで上越形への改造も終了です。このカマも遠からずこれにふさわしい舞台で活躍してくれるでしょう。


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