特急かもめ製作記 (1)

 昭和20年代後半から30年代前半の客車特急として、茶つばめ、青大将と製作してきました。他にも仕掛品などあるのですが、勢いでこちらも以前より温めていた山陽特急「かもめ」の製作にかかりました。

 基本的には3等車が軽量客車のナハ11、ナハフ11にされたあとの編成ということで、

オハニ36スロ50スロ54スロ54マシ49ナハ11ナハ11ナハ11ナハフ11

の9両編成で製作することにします。

 このうちスロ54はMODEMO(中村精密)のスロ53のプラキット、ナハ11、ナハフ11はTOMIXのプラ客車の塗り替えとし、残りのオハニ36、スロ50、マシ49をペーパーで製作します。2等車は本来スロ54が3輌なのですが、キットを2輌分しか入手していなかったことと、レイル'81年秋号の編成表に2号車にスロ50が入ったものが書かれていたため、変化を付けるためにスロ50を入れることにしました。

かもめ製作記 (1)、(2)(3)(4)(5)(6)(7)


側板

 ペーパー客車3輌は、パソコンで作画したものをいさみやの0.3mm厚の用紙に印刷しました。

 印刷した型紙から定石通り窓を抜き、すぐに表側にいさみやのサフェを吹いて簡単に表面仕上げをしてしまいました。ここでマシ49だけは表裏逆に罫書いて窓抜きをしています。

 マシ49を裏側から罫書いた訳は、習作としてリベットの表現をやってみたかったためです。型紙にリベットを表現するおよその位置は印刷しておきました。このようなときにはパソコンのコピー&ペースト機能と整列機能は絶大な威力を発揮します。

 表側をざっと仕上げた後、プラ板を下に敷いて、裏側から印刷した位置を目安にピンバイスに加えた縫い針で1つずつリベットを押していきました。写真はその結果ですが、リベットの列に乱れができたり、なかなか思うようにはいきませんでした。2輌分トライして、出来の良かった方を採用することにしましたが、どちらも出来としてはドングリの背比べと言うところです。リベットの表現がないよりはよしとし、最期になってどうしても見苦しそうなら塗装前に削り落としてしまうことにして先に進みます。なおリベットを突いた後には裏側から低粘度タイプの瞬間接着剤を流して固めてあります。

 リベットの表現を終わった後、窓枠となる内張を貼り付けます。内張も外板と紙の目が直角となる車体用紙に、外板と同じものを印刷して窓抜きしたものを使っています。窓が抜けたら、窓枠部分だけサフェを筆塗りして、ペーパーで仕上げておきます。

 内張は基本的に外板より一回り大きく外周を切り抜いておき、外板の裏にスプレー糊を吹いて、内張に接着しました。手書きで罫書いていた際は、窓枠に微妙なずれも良くあったのですが、プリンタで印刷する場合にはそのようなずれも少なく楽になりました。

 またマシ49の調理室の窓については2段窓を表現するため、写真のように下側については切り抜かずに貼り付け、現物合わせで抜いています。下側の窓枠については、後で別途作ったものを貼り付けます。

 窓枠を貼ったら更に補強として、写真のように0.5tの車体方眼紙で内張を作って裏側に貼ります。

 なおマシ49は車体の端に絞りがついていますので、あらかじめ曲げの位置に裏側からスジを入れ、曲げぐせを付けてから内張に接着しいます。

 写真はオハニ36とマシ49に内張を貼ったところを表と裏から見たところです。写真では内張の外周は既に落としてありますが、貼り付けたときには外板より一回り大きくしてあったのは、窓枠のときと同じです。

 その後、荷物室と客用扉のところも抜き、切った断面には低粘度タイプの瞬間接着剤を流して固めておきました。

2008.10.5

扉&補強

 客用扉及び荷物室の扉も基本的には車体用方眼紙の貼り合わせで作りました。

 写真の左から2列がスロ50用、次の2列がオハニ36の荷物室側、次の2枚が客室側、そして一番右が荷物室の扉で、オハニの客用の扉だけが1枚で、他は外板と窓枠用の内張の貼り合わせになります。

 それぞれ窓部を切り抜いた後、薄くサフェを塗って、表面を簡単に仕上げておきました。また荷物用扉の外板には中心にカッターでスジを入れてあります。

 各扉の外板と内張をサフェで貼り合わせた後、写真下のように切り出したt0.4の紙で裏側に補強をします。

 作製した扉を、車体側板に木工ボンドで貼り付けます。側板はこの段階で左右それぞれに切り出しています。

 マシ49の調理室の2段窓枠の下側も、サフェを塗って軽く表面を整えてから、所定の位置にサフェを用いて固定し、低粘度の接着剤で完全に固着しました。

 扉などを取り付けた側板の裏側に3×3のヒノキ材で補強を入れます。角材は所定の長さに切り出した後、扉の部分の当たりは書き取り、木工ボンド付けたあと、目玉クリップで動かないようにしっかり押さえて固定しました。

2008.10.10

つづく


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