小高模型 キヤ191系製作記 (1)

 小高模型の店主氏は亡くなられましたが、その在庫のペーパーキットは最近通信販売で入手可能となりました。わたしも20系客車など何輌か新たに入手し、小高のキットの手つかずの在庫もかなり増えてしまいました。
 ちょうど2005年秋の花月園運転会のお題として"ヤ"というのがでましたので、これをきっかけとして手持ちのキットの中から、数年前ある模型店に2輌揃って残っていた小高のキットを購入し、ずっと寝かせていたキヤ191-キヤ190を作ることとしました。

 実車はディーゼル車ですが、架線検査のためのパンタが付いている少し変わり種(?)です。
 キハ191系は1,3号編成がユニットサッシ、2号編成が耐寒型で1枚窓となっています。
 今回は、JR西日本に所属している3号をイメージすることとしましたが、実車の細部の資料があまり入手できませんでしたので、あくまでタイプとして製作することにします。

 製作期間は運転会までの約2ヶ月として、なるべく簡単に作ることとして製作を開始しましたが、結局は途中中断を除いてほぼ半年の工作となりました。

キヤ191系製作記 (1)、 (2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)


キット車体関係パーツ

キヤ191の車体関係で入っているパーツを抜き出すとこのようなところになります。

側板やドア、窓枠はしっかりしたプレスボード紙で、屋根板と補強材の3mm角の角棒が入っています。前面と運転台周りは真鍮のプレス品と挽きモノのライトケースを半田付けするようになっています。

前面の組み立て

前面に関する真鍮パーツはこれだけになります。

ヘッドライトとテールライトのケースはそのまま付けると、かなり外を向いた形となりますので、外側になる方を少しやすって当たりを避けて、前面に半田付けします。

ライトケースを半田付けしたら、運転台を前面を何点かでちょん付けします。

ライトケースの取り付け状態を裏から見るとこのような感じです。

前面と運転台の位置を決めたら、表と裏から継ぎ目にたっぷりと半田を流してしっかり固定します。

盛った半田を削って仕上げたところです。最初は単目のヤスリでごりごり削り、ある程度平坦になったら、耐水ペーパーで削ってヤスリ目を消しつつ平坦に仕上げます。

車体の組み立て

写真は側板にサフェーサを吹きつけたところです。ペーパーキットですので窓抜きは基本的に必要はありませんが、プレスボード紙の窓などの断面の仕上げはざらついてきれいではないのでその処理は必要です。今回はサフェを吹く前に、断面に瞬間接着剤をしみ込ませ、精密ヤスリで削って仕上げています。

サフェを吹いたあとは、耐水ペーパーで#600まで削って組み立てる前に表面を仕上げておきます。

表側をサフェで仕上げたら、裏側にドアと0.5tの補強の紙を木工ボンドで貼りました。補強紙はキットにプレスボード紙で入っていましたが、私の補強のイメージと大きさが合わなかったので、いさみやの車体方眼紙で新たに作りました。

機械部のルーバーは真鍮の波板が入っていましたがプラ板で自作することにして、窓部を除いて補強紙を裏側全面に貼ってしまいます。写真で白く見えているのが、補強紙が入っているところです。

乗務員扉の前にも真鍮前面との接続のための糊しろを付けました。

ユニットサッシについては、キットでは特に考慮されていませんので表現を試みました。

上質なカレンダーの紙(0.1t)にサフェを吹いて表面を軽く整え、窓の開口部よりも一回り大きく切り出してサフェで貼り付けます。側板の裏側からサフェを筆で流して乾燥させ、しっかり固定したら裏側から窓を抜きます。

機械室のルーバーの周りにも縁取りがあるのですが、こちらは上の写真に示した部分だけ表現しました。またキットでは測定機器搬入用の扉についてもまったく表現されていませんので、これも追加します。(下写真)

機械室のルーバーと機器搬入扉は、いさみやの車体方眼紙の0.2tを用いました。ルーバーの開口部及び窓の穴を開けたあと所定の大きさに切り、サフェを吹き、表面を研磨して整えます。その後、車体に取り付ける前に裏側から罫書き針で押し出してリベットを表現した上で、サフェを裏に塗って車体に貼り付けました。

側板のサッシなどの表現ができたところで、裏側に3mm角棒で補強をつけます。今回動力車はキハ191に入れることとし、MPギヤをおごることとしました。そこで動力車の床板側の補強は真鍮アングルにした方が良いのかもしれませんが、手元になかったため写真のように木の角棒に床板取り付け部のみ逃げを作っておき、あとから適当な板で取り付け板を付けることとしました。

側板に補強を入れたら、側板と妻板を接着して全体を箱に組みます。まずは前面を付けずに箱にして横方向の補強も入れてしっかり固定します。車体下部の補強は動力車の方は2本入れて丈夫にしておきました。

横の補強も入れたところで、車体の内側にサフェを筆で塗り込んでおきました。

車体に前面をエポキシ接着剤で接着したところです。

続く


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