ワキ1000キット(ホビーモデル製)製作記 - Part I

黄色の帯の入った急行便貨物は写真でしか見たことはありませんが、個人的にいつかはやってみたい編成でした。これに使用されるワム90000はENDOのキットがでており、KATOからも完成品が出ました。ただ中心となるワキ1000・ワムフ100をどうするかが問題でしたが、ホビーモデルからプラキットとして予告され、まず外観の異なる3種類のワキ1000キットが発売されました。すぐに長編成というわけにはいきませんでしたが、少しずつ購入して3種類、計8輌分のキットが入手できたところで工作に入りました。

このキット自体は基本的には組みやすいものですが、配管など細くて折れやすいところもありますので、切り出しの際には注意が要ります。


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キット全景

最近のホビーモデルのキットは2輌セットとなっていますが、このワキ1000も同様です。それから1輌分の台車を除くプラパーツを抜き出すとこれだけになります。写真は「窓有りリベット付き」のものですが、他には「リベットなし」「窓なし」がありますが基本的には側板が違うだけで同じ構成です。これ以外にプラ製台車と手すりのφ0.5および0.4mmの真鍮線とウエイトの金属パーツが入っています。

車輪は別売りですので、それぞれ好みの車輪(プレートorスポーク)を別途購入する必要があります。実車はスポーク軸ですので、模型でもそれを用いると実感的ですが、その分結構高価ですので、私はプレート車輪を用いることにしました。また連結器も別売りです。

キットを組むに先立って、車体関係のパーツはランナーにつけたままの状態で、離型材を取り除き塗料ののりを良くするために、古歯ブラシと洗剤で表面を洗浄しています。洗剤としては私は普通の固形石けんを古歯ブラシにつけて、歯磨きの要領で表面を磨いています。床下機器などは細くて壊れやすいので今回は事前の洗浄は止めました。

上回りの組み立て

手すりは0.4mmの真鍮線から治具を使って、所定の数だけ作製します。使用している写真の治具は、以前組んだホビーモデルのセキ3000/6000のキットに入っていたものに、必要な寸法の穴を追加してずっと使用しています。もちろん適当な真鍮板に穴を開ければそれで十分です。手すりは数がいるので、このような治具があると同じ寸法のものが効率よく作れます。

手すりの折り曲げ手順は上の写真の通りです。90度に曲げた真鍮線を所定の穴に差し込んで、やっとこで加えて曲げるだけです。最後に曲げ角を微調整して完成です。

通常はこのまま側板に差し込んで、瞬間接着剤で裏から固定するのですが、今回は取り付け前に黒染めを行ってみました。市販の真鍮の黒染め液に数秒漬けて、黒くなったら取り出し、最後に十分に水洗を行いました。

側板の横に黒染めする前の手すりを並べたところです。

側板では両側の扉と、ブレーキ梃子が付く方の車体中央に手すりが付きます。

妻板の方は両端部と、扉の左側にも下にすぼまった三角状の手すりが付きます。

手すりは裏から瞬間接着剤を流して取り付けますが、妻板の端部の盛り上がりは、車体を組む際にじゃまになりますので、乾燥後ヤスリで削ってフラットにしておきます。また側板の一番下の手すりも、床板をはめるのに干渉しそうでしたので少し削っておきました。

側板と妻板はまずL型につけたのち、組み合わせて車体を箱にします。このとき説明書にも書かれていますが、妻板が側板より0.5mmほど下に出るように接着します。
また車体の中央付近に屋根板の補強にもなるスペーサが付きますが、完全に中心に付けるとあとでベンチレータを付けるときに干渉してしまいますので、少しオフセットさせて付けます。

屋根板を付けたら床板もはめ込んで、ゴムバンドで縛って完全に固定するまで乾燥させました。

ワキ1000は貨車ですが、客車のようにベンチレータが付きます。

このキットでは写真の手前のように、2つのパーツを組み合わせるようになっています。わたしは左側の車両のように屋根板の穴にベンチレータの下側のパーツを差し込んでから、上側を接着しました。これが乾燥後にベンチレータの向きを良くそろえて、屋根の裏側から接着剤を流してベンチレータを屋根に固定しました。

妻板の扉のところには渡り板が付きます。この渡り板は下げた状態(右)と立ち上げた状態(左)2種類が入っており、どちらかを選択することができます。

下げた状態の方がなんとなく感じがよいのですが、両側が下りていると連結面で間違いなく干渉してしまいますので、基本は立ち上げた状態として、今回合計8輌作製したうち片側3箇所だけ下げた状態のものも作ってみました。

下回りの組み立て

床板に台車とカプラーを取り付けるナットをつけます。
写真は取り付けるナットとその固定のパーツを並べたところです。

実際に穴にナットをはめ込み(下)、その上に固定パーツを接着したところ(上)です。台車用のナット固定パーツは小さい方を穴の中に完全に落とし込んで、あとから流し込みタイプの接着剤を流して固定しました。

床下機器の取り付けは、まず床板に空気配管を取り付けるところから始めました。

空気配管は細く、ランナーからの切り離し時にはランナー側のぎりぎりでいったん切断した後、配管側を落として成型しました。また写真上のように、ものによっては少し波打っているものもありましたが、床板に接着する際になるべく修正するようにしただけで、そのまま用いています。

実際に床板に接着したところです。

下に並べた小さなパーツは、ブレーキ引き棒を固定するための受けです。

続いて、足踏みブレーキの受けを固定しました。パーツの穴はφ0.7のドリルでさらっておくと真鍮線がスムーズに取り付けられます。

足踏みブレーキ梃子とステップを取り付けたところです。

手前に並べたのはブレーキ引き棒のパーツです。

ブレーキ引き棒を取り付けたところです。引き棒の受けとボルスターの長さちょうどとなるように、引き棒は先端を切り、長さを調整しました。

上はブレーキシリンダとそれにつながるブレーキ梃子などのパーツを並べたところです。ブレーキシリンダは2つ入っていますが、空気配管の長い方を使用します。

それを組み立てると下のようになります。

ブレーキシリンダ、ブレーキ梃子・引き棒を床板に取り付けたところです。

ブレーキシリンダは空気配管パーツがちょうど最初に付けた配管に乗るような位置に固定します。
またこちらのブレーキ梃子の引き棒もそのままでは長めですので、短い方は足踏みブレーキの梃子受け、長い方は引き棒受けのところとなるよう、現物合わせで長さを縮めて接着しました。

これで細かなパーツはほぼ取り付け完了で、あとは大きな蓄電池箱などを取り付ければ床下機器の取り付けも終了です。

蓄電池箱など残りのパーツを取り付けたところで、これで床板も完成です。


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