ワムフ100キット(ホビーモデル製)製作記 - 後編(塗装・電装関係)

ワムフ100の車体関係はワキ1000と同じように比較的簡単に完成できました。

せっかく集電シューも標準で装備されていますし、高価になった要因の1つにもなっているので、これを活かすべくテールライト・車掌室室内を点灯させることにしました。後編は、塗装・レタリングからライトの電装関係の工作です。


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塗装・レタリング

まず全体を半艶の黒に塗装した後、黄橙色の帯を入れるためマスキングを行います。

マスキング自体はワキ1000と同様に帯の上下をまず細いテープで確保した後、車体全体を新聞紙などとマスキングテープを組み合わせてカバーします。ワムフでは帯は荷物室の部分だけで、車掌室のところで切れていますので、そのようにマスキングを行います。また荷物室側の妻の手すりの位置がワキ1000では少し高くなっていました。今回のワムフでもまだ少し高い気はしますが、帯のマスクとぎりぎりで干渉することはなくなっていました。

帯の部分を塗装したところです。

マスキングを剥がすとこのような感じです。

キットに付属のインレタで型式番号などの標記を入れたところです。
ワキでは標記はデカールになっていましたが、ワムフのキットではインレタになっていました。
インレタの方が白がはっきり出てシャープな仕上がりになりますが、札差しの横など位置決めがうまくいかず一部の標記が乱れてしまいました。
個人的にはこのような場所には位置決めのやり直しがしやすいデカールの方が好きです。

今回、急行便の標記は付属されていなかったので、所属区の標記と共にくろまやのインレタを使ったために使用しなかった、ワキのキットのデカールを使用しました。

レタリングなどを付けたあとは、光沢有りのクリアラッカー、半艶消しのオーバーコートの順に吹き付けています。またこの写真でもわかるように、車掌室内もダークグリーンに筆塗りしています。

室内・窓貼り

ワムフのキットでは、車掌室内のいす・テーブルやだるまストーブが準備されています。

車掌室内を点灯させるのにあわせて、室内を筆塗りで写真のように色を入れました。

実際にどのような色になっているのかはよく知りませんが、今回は壁やしきりはダークグリーン(米陸海軍機室内色)に、床・机はウッドブラウンに、いすはライトブルーに、そしてだるまストーブは艶有り黒にそれぞれ塗り分けました。カラーは全てグンゼの水性塗料です。

塗り分けた室内を上回りと合わせたところです。

このあと結局、いすは目立つように背もたれ部も全てブルーに塗りつぶしました。

窓を貼って仕上げたところです。

荷物室は茶色の桟の入ったセルを、車掌室は普通の透明セルをそれぞれ所定の寸法に切り出して、ゴム系接着剤で貼り付けました。

なおこの時点では車輪の側面はまだ塗装していないので、台車の間から光っているのが見えますが、後で艶消しの黒を筆塗りしています。

電装関係(室内灯・テールライト)

台車からの集電は前編で組み立てた台車の集電シューで行いますが、それは台車の取り付けナットのところのラグ板で受けるようになっています。

ここのところを具体的にどうするのかが、付属の説明書では詳しく書かれていません。

最初はナットと一緒にはめ込むのかと思いましたが、実際試してみるとあまり上手くはまりません。そこで集電を少しでも確実に行うため、写真のようにセンターピンを受けるナットにラグ板を半田付けして、そこからリード線を出すようにしました。

実際の点灯回路は、テールライトには赤色の発光ダイオード(LED)、室内は黄橙色のLEDを用い、ブリッジダイオードと抵抗を使って簡単な回路を組みました。

上の写真の基板に付いている黒い四角のものがブリッジダイオードで、このブリッジダイオードと抵抗を経由して室内灯となる黄橙色のLED(写真左の透明な円筒状のもの)を接続しています。下の写真は上の基板を裏から見たところです。
またテールライト用のLEDとして、荷物室側は一番ポピュラーな3mmφの赤色LEDを、車掌室のデッキ側は赤色のチップLED(下写真、左下にある白い小さなもの)をそれぞれ2個ずつ使用し、極性が逆になるように接続しました。

とりあえずパワーパックに接続して点灯試験をしたところです。写真では左上の室内灯とチップダイオードが明るく点灯しています。

この回路にラグ板からの配線を半田付けして、回路部は荷物室に入れて、テールライト用LED等をセットしたところです。車掌室でLEDの上に当たるところには台所用アルミテープを貼って光が天井から透けないようにしています。

車掌室側の配線などの様子を見たところです。

デッキ側テールランプのLEDは、デッキに見える黒い円筒の中に入れています。LEDからの配線は極細のウレタン線を用いており、写真のように車掌室の床をはわせて荷物室まで持ってきています。

台車からの集電用の配線は、ワキ1000と同様にラグ板を半田付けしたセンターピン受けのナットを床板にはめ込み上から押さえのプラパーツを接着して固定して、その隙間から引き出しています。

これらの配線はなるべく目立たないように床にはわせると共に、ウッドブラウンに塗っています。

また車掌室の室内灯となるLEDはそのリードの剛性で屋根の部分に浮かせているだけで、特に固定はしていません。

荷物室内の様子です。

最初は先にお見せした写真のように単純にダイオードと抵抗を組み合わせただけの回路でしたが、花月園で走らせた際に結構ライトのちらつきが気になりましたので、ちらつき防止のコンデンサを入れました。写真の中心付近に見える黒い円筒がそれです。これは手元にあった330μFのものを2個並列にして、ブリッジダイオードの入力側に接続しています。

テールライト用のLEDも単純に配線の剛性を利用して、ライトケースの中に差し込んで抑えているだけです。

これらの回路自体は、両面テープを用いて床板に軽く固定した上で、最終的には上からもテープで動かないよう抑えました。

電装関係が問題なく動作することが確認できたら、後から取り外しができるように、屋根を木工ボンドで固定して完成です。

完成

完成した車体を線路に載せ、ライト類の点灯確認をしたところです。

荷物室側もデッキ側もテールライトは問題なく点灯しますし、車掌室内も導光材などを用いなかったため明るさにムラはありますが、それなりに明るく点いています。車掌室の妻が赤く光っていますが、これはテールライトの配線を引き出すためにライトケースに開けた穴から漏れた光が反射しているためです。本当は光が漏れないようにした方が良いのですがまだ手つかずになっています。

室内の様子は暗いところで点灯させるとよくわかります。こうなると車掌の人形も載せたいところです。

これで室内灯をはじめとするLEDも問題なく点灯することが確認でき、ワムフ100は完成です。

今後は当社の急行便の最後尾につなげられて活躍してくれることでしょう。


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