救急救命士・・・02年2月28日(木)雨
今日、某番組で救急救命士の特集が組まれていた。秋田県の救急救命士らが違法とは知りつつも、救命活動にて気管内挿管をやっていた、というものであった。気管内挿管(以下、挿管)とは何らかの原因(例えば意識不明、嘔吐物が気管に詰まったりとか・・)で自発呼吸が不可能に陥り、人工呼吸では換気が出来くなった方の気管に管(チューブ)を挿入する行為のことで、現在日本では医師免許を所持している人しかできない、医療行為である。救急救命の現場では、この挿管さえやっていれば助かったかもしれない・・という事例が増えてきており、最前線で活躍される救急救命士の方々の『この命を助けたい!』という、熱く切実な思いが、ブラウン管の向こうから伝わってきた。その挿管行為の是非について、賛否両論が上がっていた。
番組を見ていて、例えば、我が子若しくは妻や親といった肉親が、今挿管しないと手遅れになってしまうといった場面に遭遇し、(実際私達はゆうすけが気切する前に、救急車で運ばれた時に何回も遭遇した・・)そこに、今まで挿管の経験を充分に積んだ救急救命士と、医師免許を取得したばかりの医師との二人しかいなかった場合、どちらに挿管をお願いするであろうか?と考えたら・・・なんだかやりきれなくなってきた。  でも、番組で取材を受けていた救命士さんが、『私は罰則を受けてもいい。なぜならば救命に関しては、決して悔いを残したくないから・・』 思わず拍手を送っていた。

ゆうすけは、今日も脈拍が一時上昇したのだが、左手から点滴ルートを外すと見事30分後には脈拍が元に戻った。  ひょっとすると、今まで脈拍が上昇していたのはルートがダメになり、『もう、このルートは使えないよ』と、教えてくれていたのかもしれない。帰り際おでこに手を当てて、『明日から、お父ちゃんが泊まるね』というと、タメイキとも取れるようなカニューレからのリークする音でお返事。・・・ン、ひょっとしてイヤなのかな?

三寒四温・・・02年2月27日(水)曇り
ここ2〜3日、切れ込むような寒さはなく暖かい。日課である昼休みのジョギングは、ゆうすけの入院以来全く気乗りがせず中断している有様で、私の精神状態(機嫌)はゆうすけの体調如何によって大きく左右される。仕方がないといえば仕方がないのかも知れないが、なんとも頼りないオヤジである。
14時過ぎに仕事をフレックスで切り上げ、病院へとクルマを飛ばす。今朝方、いきなり脈拍が〜120まで跳ね上がり、サチュレーションも低下、アラームで妻が叩き起こされ慌てふためいたみたいであるが、約3時間後にいつものゆうすけに落ち着いたとのこと。その間、血液検査/X-Ray等々検査していただいたのだが、特に異常所見はみられず原因は不明。ゆうすけの謀反か?
妻と付き添いを交代し、ゆうすけに色々と話し掛ける。朝の謀反がゆうすけに睡魔を呼び寄せたのか、脈拍から判断するにお昼寝の時間であった。私も少し横に・・とちょっと目をつぶったつもりが、完全に熟睡。一体何しに行ったんだか・・(^_^;)
寝ボケまなこで、病院の窓から景色をみると遠くの山々に霞がかかっている。これからは一雨ごとに暖かくなりそうであるが、キャンディーズの『春一番』を連想するのは、私だけであろうか?

下痢よ止まれ!・・02年2月25日(月)晴れ
本日の血液検査の結果、CRP=2.1まで低下との報。
低下率が鈍化するも、数値が下がっていることに安堵感を憶えつつ、仕事を終え病院へとクルマを飛ばす。新病院に移転したので時間的には短縮できるのだが、駐車料金が100円/30分、以降100円/1hと、とにかく出費がかさむ。個室も1万円/日とTV、冷蔵庫すら設置されてないのにあまりにも高すぎの感。
病室に入ると、ソリタの注入中。昨夜のエンシュアは、注入中に脈拍が上がり中止したとのこと。でも、昨日より肺の音もクリアだし、顔元も血色がいい。CRP値より、今日から抗生剤投与はやめ整腸剤(ビオフェルミン)に切替。便状態はまだ改善されないが、整腸剤に願いを込めて。実家に長女を迎えに行き自宅に戻る。風呂掃除、洗濯が私を待っている。

一進一退・・02年2月24日(日)天気晴朗なれど・・心は曇り
木曜日の深夜、容態急変。前日まで調子が良かったのでその日は病院に行かなかったのであるが、金曜日の昼休みに電話で血液検査の結果を確認しようとしたら、サチュレーションが低下、脈拍も安定せず胸部X-Rayにより肺に水が溜まっていたのが確認された・・との一報。
カンタム(Quantum−PSV:NIPPV)から、New-Portに変更し若干落ち着きを取り戻す。私も金曜日より妻と交代で泊り込み開始。
おなかが全く動いておらず、消化不良の便が続いていたので、今日は一日中ゆうすけのお腹をさする。動いてくれよ・・さすりながら、うたた寝をしてしまった。病院のシーツを私のヨダレで・・・f(^_^;)
ゆうすけのおでこに手をやると、かすかだが反応が返ってくる。・・・かすかでもその反応がうれしい・・・ゆうすけが一生懸命応えてくれるその反応に、疲れが吹っ飛ぶ。CRP2.5まで低下。

5ヶ月ぶりの日記 02年2月21日(晴れ)
な、なんと5ヶ月ぶりの日記である。この5ヶ月というもの目が回るくらいに忙しく、一日の平均睡眠時間は3時間を切っていた。
実は、お正月に右足を骨折していたのが判明し慌てふためいたのだが、今度は2月8日深夜に入院。さらに追い討ちをかけるが如く、快復しかけたところに2月13日に左足(膝上部)を骨折、さすがにショックを受けた。入院中であった為、幸い処置が早かった。しかし、その日の夜から発熱、速脈、痙攣・・とゆうすけには試練の日々であった。CRPも2月16日時点で18と信じられないくらい高く、反応も全くなし。ようやく一昨日くらいから落ち着きを取り戻し、ちょっと安心。
我が家は、長女(小三)と私だけ。3歳になった次男はおばあちゃんちに・・・よって朝は、D・ホフマンの『クレイマー・クレイマー』よろしくの状態、長女にはガマンの連続。 でも、明けない夜なんてないぞ、冬が終わって春はすぐそこ!