更新:2025/3/2;作成:2014/11/23
エラー値を無視して計算する Topへ
- 数式を入力したら・・・期待した値が表示されずエラー値が表示されることがあります。
通常がエラー値が表示されないように対処することが多いと思います。
- ここでは、エラー値が表示されている場合にそのままエラー値を無視して計算したい・・・といったケースについて書いてみます。
下図のようないくつかのケースを例に説明してみます。
- 複数のエラー値を含む場合はAGGREGATE関数が最も適しているように思います。
- Excel2010で追加されたAGGREGATE関数を使って、エラー値を無視した計算ができます。
C9セルの数式は =AGGREGATE(9,6,C2:C7) としています。
AGGREGATE関数を入力する手順
- 関数名を正確に覚えていなくても、=a と入力すると、Aで始まる関数がリスト表示されます。
AGGREGATE まで[↓]キーを押して、選択し、[Tab]キーを押すと、セルに入力されます。

- =AGGREGATE( と入力されて、引数の集計方法がリスト表示されます。
ここでは、合計したいので 9 - SUM を[↓]キーを何回か押して選択します。
[Tab]キーを押して 9を入力します。

- =AGGREGATE(9, 9の後ろにカンマ( , )を入力すると、引数のオプションがリスト表示されます。
6 - エラー値を無視します を[↓]キーを何回か押して選択します。
[Tab]キーを押して 6 を入力します。

- =AGGREGATE(9,6, とカンマを入力して、計算するセル範囲 C2:C7) を入力します。
[Enter]キーで数式の入力を確定します。
マウスでセル範囲 C2:C7 を選択してもOKです。

- エラー値を無視して計算ができました。

- Excel for Microsoft365やExcel2021以降では配列数式がそのまま入力して利用できます。(動的配列式)
より一層、配列数式を使う機会が増えてきそうな気がします。
- 配列数式を使って、エラー値を0に置き換えて計算しています。
D9セルには =SUM(IFERROR(D2:D7,0)) と入力しています。
配列数式なので Excel2019以前のバージョンでは [Ctrl]+[Shift]+[Enter]で入力します。

- E9セルは 配列数式を使って、エラー値を0に置き換えて計算しています。
Excel for Microsoft365、Excel2021など動的配列式が使える場合は
=SUM(IF(ISERROR(C2:C7),0,C2:C7)) でOKです。
Excel2019以前では =SUM(IF(ISERROR(C2:C7),0,C2:C7)) と入力して、[Shift]+[Ctrl]+[Enter]で数式の入力を確定して、配列数式にします。
{=SUM(IF(ISERROR(C2:C7),0,C2:C7))} と数式がかっこで囲む必要があります。

- AGGREGATE関数の場合は引数を 1(AVERAGE:平均) とするだけでOKです。
=AGGREGATE(1,6,C2:C7) とします。
- エラー値を無視して平均値を計算したい場合は、0ではなく ""(空白)を返すようにします。
これらは配列数式ですので、Excel for Microsoft365、Excel2021など動的配列式が使える場合はそのまま[Enter]です。
=AVERAGE(IFERROR(D2:D7,""))
=AVERAGE(IF(ISERROR(E2:E7),"",E2:E7))
Excel2019以前では[Shift]+[Ctrl]+[Enter]で数式の入力を確定します。

- 下図のように #N/Aエラーが計算したいセル範囲にある時、C9セルのように =SUM(C2:C7) では #N/Aエラーが返されます。
#N/A と等しくないセルを合計する(#N/A 以外のセルを合計する)と考えると、C10セルのように =SUMIF(C2:C7,"<>#N/A") として計算することができます。
- 同じく、#VALUE! エラーだけがある場合は、=SUMIF(D2:D7,"<>#VALUE!") で計算することができます。
- =SUMIF(E2:E7,">0")+SUMIF(E2:E7,"<0")でも計算できます。
この数式は複数のエラーを無視して合計することもできます。
