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月を見ていた


右から左へ 雲が流れる 
手前へ流れ込む雲
空は果てしなく広いから それぞれの高さで雲は流れている
僕たちには重なって見えた
痛いほど明るく輝く月


今夜の雲は厚いから
見えないはずの星が 今 突然 光を放って
消えた


通り過ぎる車
階段を登る足音
何だかわからない奇妙な鳥の声
いつでも聞こえている気がしていた 遠くの方で鳴り続けるサイレン


月の光は
凍りつくような 鋭い
白

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[決戦 000924] copyright(c)1999-00 taichi kobayashi