ハムナプトラ2/黄金のピラミッド ネタばれページ

感想で、ラスト近く、思いがけないことが起きる、と書いたのは、エヴリン(レイチェル・ワイズ)が、前世からの宿命の敵に、刺し殺されてしまうことだ。
刺されても命は助かるのかと思っていたら、彼女は死んでしまった。
こんなひどい話があるか、もう続編が出来ないだろーが!と唖然とした。
ところが…「死者の書」という奥の手があったのだ。死者を呪文でよみがえらせることが出来るのだった。ほっとしたよ、もう。

ラストで、リック(ブレンダン・フレイザー)とイムホテップ(アーノルド・ボスロー)が、ともに地割れに落ちそうになる。自力で這い上がれない。建物が崩壊し降り注ぐ危険のなか、エヴリンはリックを助けに行く。対して、イムホテップの彼女はというと…
イムホテップが彼女の名前を呼ぶのに、彼女は自分の命惜しさに、彼を助けに行かずに、一人で逃げ出す。おかげでイムホテップは絶望を胸に、奈落へと落ちていくのだ。
彼を見捨てた彼女も、結局、建物の崩壊のなか、逃げ切れずに死ぬ。
普通なら、惚れた男を助けるだろ、たとえ、いっしょに落ちたとしても。
意外性を狙ったのかもしれないが、これじゃあ、救われないやな。オトコも女も。
荒唐無稽の娯楽作のはずなのに、ここだけ意地悪にシリアスにして、どうすんの?
彼女の愛情の存在を、根本から裏切った脚本だ。
(01.6.18)
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