猿の惑星 ネタばれページ  ここはどこ? 今はいつ?


1968年作はラストで驚かせてくれたが、今回は中盤で1回、ラストで1回、驚く場面がある。

中盤では、猿たちが昔から聖地のように思っている場所が、何と主人公が乗っていた宇宙船が不時着した残骸だったと分かったとき。
主人公のマーク・ウォールバーグは、この宇宙船から発射したポッドに乗って、「猿の惑星」に不時着した(ポッドのカウンターは2400年代のはず)のだから、本当ならこの時点で、宇宙船はまだ宇宙にいるか、不時着して間もないころでなければならない。
主人公がやってくるずっと以前に宇宙船が不時着したということは、磁気嵐の影響で時空が歪み、主人公が惑星に不時着した時よりもずっと以前へ宇宙船がタイムスリップしていったことになる。

こうしたタイムトラベルについては「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のときにも考えたことがある。
が、結局はよく分からず、時間の前後はどうにでもなるのだ、と思うしかなかった。

ラストで主人公は「猿の惑星」をポッドで脱出し、地球へ戻ろうとする。しかし、戻った先に待っていたのは、セード将軍の顔に変えられたリンカーン像と、パトカーで駆けつけてきた猿の警官たちだった。
私は最初、ラストで、以前いた「猿の惑星」の未来へ飛んだのかと思った。
宇宙船に残されていた、地球の文明の記録を猿たちが学習し、同じような文明を作りあげ、支配していたのかと思ったのだ。

しかし、ラストではポッドの進路が地球になっていたように思い、またカウンターも2100年代だったはずということを考え直してみると、ラストはやはり近未来の地球
猿たちが不時着した宇宙船や、銃のしくみを学び、その技術をもとに地球にやってきて侵略した、と考えたほうがすっきりする。
そこが地球だから、まずリンカーン像があり、それをセード将軍像に変えたわけだ。

つまり、最初に主人公が不時着したのは「地球ではない猿の惑星」
宇宙船が不時着したのは、主人公が不時着したのと同じ星で、時間は主人公が不時着したずっと以前に行ってしまう。(そして、宇宙船にいた人間と、遺伝子操作で知能の発達した猿、お互いの子孫が繁栄していく。)
ラストで主人公が帰ったのは「近い将来の地球」

ふう。わけの分からないことを、ずらずらと、申し訳ない。書いてるうちに考えがまとまりました。
もし違う解釈をしているかたがおられましたら、お聞かせください
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