飽きずに観たけど、ちょっと最後は泣けたけど、終わってみれば、なんだか
何も残らない映画だった。
紀元前480年の
テルモピュライの戦いを描いている。
Web版百科事典のウィキペディアによれば、ギリシア軍はスパルタの300人を含めて5200人、対するペルシア軍は21万人。
山と海に挟まれた狭い道で迎え撃つギリシア軍は3日間を持ちこたえた。狭い道では、ペルシア軍は小人数ずつしか押し出せず、大軍の有利さを生かせないのだ。
だが、間道の存在を知ったペルシア軍は、ギリシア軍の背後に回ることに成功。
ギリシア軍は、
スパルタの300人など合計1300人が残り、ペルシア軍の前に玉砕した。
映画では、スパルタの300人しかいないようだったけど、ほんとは1300人いたんだね。
スパルタ軍のレオニダス王以下、筋肉もりもりの男たちが、ペルシアの兵隊をバッタバッタと槍で突き、刀で斬りまくる。
俳優がグリーンスクリーンの前で演技して、背景をはじめ、ほとんどの部分でCGを使っているようだから、筋肉も作り物ではないだろうか。
先進CG技術を確認するような映画です。
それにしても、パンツ一丁で戦ってたのか…と思ってたら、ジャック・ルイ・ダビデの絵では全裸なんですけど。
戦闘時はパンツくらい着用するけど、ふだんは、それさえもはいてない兵士が多かったという話もあり。ギリシアのあたりって、寒くないのかな。
思ったよりも序盤から、戦いの場面に突入。それで映画の最後まで持たせたのは感心する。
「シン・シティ」のフランク・ミラーによるコミックが原作なので、「シン・シティ」の映像スタイルが好きだった私は、その点だけは興味があったが、ほとんど男しか出てこないようなので、いまひとつ乗り気になれないでいた。
でも、最近、映画館で観たい映画がないことと、月初めの1日で入場料が1000円ということで、まあ、観てみるかと。
1000円なら許せるかな。
戦いの場面は、スローモーションを多用。観ていて面白くはあるが、それ以上のものではない。
ドラマ的にも、たいしたことはないし。
ただ、戦うのみ!
おもしろかったのは、体じゅうにアクセサリーをつけた、美しきペルシア王クセルクセス。演じるは、ロドリゴ・サントロ。シャネルのCMでニコール・キッドマンと共演したり、2004年のピープル誌「世界で最も美しい50人」に選ばれたりしている。
カリスマっぽくて適役に思えたぞ。ほほに傷を受けたときの反応の演技などは、べリー・ナイス!
実際のペルシア王が、どんな人物だったのかは知らないけどね。
そういえば、「ムーラン・ルージュ」で、ちょい役だけど脚本家オードリーを演じた
デヴィッド・ウェンハムが出てたんだけど、どの人? ディリオスという役で、スパルタ軍の兵士だと思うけど…さっぱり分からなかった。(笑)