テラビシアにかける橋

BRIDGE TO TERABITHIA
監督 ガボア・クスポ
出演 ジョシュ・ハッチャーソン  アンナソフィア・ロブ  ベイリー・マディソン  ズーイー・デシャネル  ロバート・パトリック  ローレン・クリントン  ケイト・バトラー  デヴォン・ウッド  エマ・フェントン  グレイス・ブラニガン
原作 キャサリン・パターソン
脚本 ジェフ・ストックウェル  デヴィッド・パターソン
撮影 マイケル・チャップマン
編集 ジョン・ギルバート
音楽 アーロン・ジグマン
2007年 アメリカ作品 95分
評価☆☆☆★


評判がいいのと、「チャーリーとチョコレート工場」に出ていたアンナソフィア・ロブが主演というので、観に行った。

「チャリチョコ」で、金髪の子。バイオレット・ボーレガード役。ガムをくちゃくちゃしてた子です。

さて、「テラビシア〜」ですが、これ、泣けます
大事なところは、どうしてもネタばれせずには書けないので…

…書きません!(書くと思った?)
この映画を観ようと思っているなら、下手に紹介文や感想文をチェックしないほうがいいですよ。決定的なネタばれを知ってしまうかもしれないから。

お話自体は、とてもシンプル。
あまり友達がいなさそうな男の子(日本でいえば小学生の高学年?)がいる。転校してきた女の子が、同じクラスに入ってくる。
彼女は、男の子の駆けっこに、ちゃっかり参加しちゃうような活発な性格。
2人はお隣さん同士だったので、いっしょに川を越えて森の向こうまで遊びに行く。
たぶん男の子ひとりだけだったら、ずっと行かなかったような場所。

そこで、2人は想像力を使って遊ぶ
テラビシア王国をつくる。
鳥を敵にみなしたり、巨人が追いかけてきたり。

ごっこ遊びって、子どものときに多かれ少なかれ、やっていたこと。
映画で、そういう場面を見ていると、子どもの頃の気持ちに少しだけ戻るような
自然に、ほおが緩んでくるよね。

男の子とお父さんの関係。
お父さんの息子への接し方は、じゅうぶんとは言えてなかったと思う。
男の子は、さみしそうだったし。
息子と接するのが気恥ずかしいとか、不器用なお父さんもいるはず。
でも、映画の最後では、いいお父さんだった。
べらべらと、しゃべらなくてもいい。大切な言葉だけでも、しっかりと伝えてあげればいい

男の子は取り返しのつかない後悔に襲われることになる。
自分の選択が、重大な結果につながったのかもしれない、と考えずにはいられない。
その重荷…。

映画は前向きというのか、いつまでも泣いていられないのは確かだし、彼の妹思いな面も出ている。
これでいいんだろうなあ。映画としては。
少年は、大きな成長をした。ということになる。
ファンタジー(空想)とリアル(現実)のバランス、かもしれない、この映画は。
このリアルさを、どうとるかで、評価は変わるのだろう。
迷うけれど、私は「あり」だと思う。




〔2008年2月11日(月) シネマロサ〕


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