「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」と同じく、
ナタリー・Pが出ていなかったら観なかった映画。(ナタリー・Pという言い方は私が勝手に考えた。ナタリー・ポートマン嬢です。)
とはいえ、観る前にブログお友達のmigさんから、ナタリーは本編にはほとんど出ず、オマケの短編のほうに出る、と聞いて、少しがっかり。でもハダカがあるというので、くもった顔がすぐに輝いた。(何だろうね、このエッチな人は。)
その短編は、本編の前にある。本編の主役3兄弟のうちの三男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)と彼女がホテルの一室で会う話。
内容は、どうってことないけれど、髪を思いきり短くしたナタリーが、いいのです。
演技もよかったし、ヌードで彼女のお尻を見ることができたのが嬉しい。ポーズをとっても胸は上手に隠していたけど。
ということで、何の話をしているんだか分かりませんが。
本編は、フランシス(オーウェン・ウィルソン)、ピーター(エイドリアン・ブロディ)、ジャックの3兄弟が、ふだんの不仲の修復のために、いっしょにインド旅行をする。言いだしっぺは長男のフランシスで、あとの2人は、そんなに乗り気じゃない。
長男は仕切り屋、悪く言えば自分勝手。
3人寄れば文殊の知恵、じゃなくて、1人が席をはずすと残りの2人が、席をはずした1人がいると言えない話を始めたり。
途中停車で列車を降りて散策したところで、毒蛇を買ったり大量の靴を買ったりする二男。
ナタリー・Pとの仲が微妙な三男は、列車の乗務員の可愛いインド娘に目をつける。
なんだかんだと、しっくりこない3兄弟の旅は、うまくいくのか…。
こういう、ちょっと抜けたような、はずずような、おかしさを「オフビート」というのか、あいかわらずよく分からないが、日本でいえば三木聡監督の雰囲気?(テキトーに言ってるので信じないように。)
観ている間は、まあまあ面白いけど、心に残るほどではないか。
この監督の映画は、それほど観ていないけど、
あまり好みではないのだと思う。独特の空気感みたいなものが。
もっと、ガッツリとドラマドラマしている(?)ほうがいいといいますか。
インド旅行気分に浸るにはいいかも。
それに、きょうだいのこと。離れているけど元気かなあ、時々は会いたいなあ、なんて自分のことに思いを至らせていた。
母親役のアンジェリカ・ヒューストン(名監督ジョン・ヒューストンの娘)の貫禄が素晴らしいのと、ほんのちょっと出演する
ビル・マーレーが、彼の持ち味にふさわしい、いい使われ方をしているのは「観て得」。
脚本に、ロマン・コッポラとジェイソン・シュワルツマンが参加していて、
コッポラ一家いまだ衰えず?と思ってしまった。
(ロマンは、フランシス・フォード・コッポラ監督の息子で、ジェイソン・シュワルツマンとは、いとこ。)