ダージリン急行

THE DARJEELING LIMITED
監督 ウェス・アンダーソン
出演 オーウェン・ウィルソン  エイドリアン・ブロディ  ジェイソン・シュワルツマン  アマラ・カラン  アンジェリカ・ヒューストン  ビル・マーレー  ナタリー・ポートマン  バーベット・シュローダー  カミーラ・ラザフォード  ウォレス・ウォロダースキー
脚本 ウェス・アンダーソン  ロマン・コッポラ  ジェイソン・シュワルツマン
撮影 ロバート・イェーマン
編集 アンドリュー・ワイスブラム
2007年 アメリカ作品 91分
同時上映「ホテル・シュヴァリエ」HOTEL CHEVALIER 13分
評価☆☆☆


「マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋」と同じく、ナタリー・Pが出ていなかったら観なかった映画。(ナタリー・Pという言い方は私が勝手に考えた。ナタリー・ポートマン嬢です。)
とはいえ、観る前にブログお友達のmigさんから、ナタリーは本編にはほとんど出ず、オマケの短編のほうに出る、と聞いて、少しがっかり。でもハダカがあるというので、くもった顔がすぐに輝いた。(何だろうね、このエッチな人は。)

その短編は、本編の前にある。本編の主役3兄弟のうちの三男ジャック(ジェイソン・シュワルツマン)と彼女がホテルの一室で会う話。
内容は、どうってことないけれど、髪を思いきり短くしたナタリーが、いいのです。
演技もよかったし、ヌードで彼女のお尻を見ることができたのが嬉しい。ポーズをとっても胸は上手に隠していたけど。
ということで、何の話をしているんだか分かりませんが。

本編は、フランシス(オーウェン・ウィルソン)、ピーター(エイドリアン・ブロディ)、ジャックの3兄弟が、ふだんの不仲の修復のために、いっしょにインド旅行をする。言いだしっぺは長男のフランシスで、あとの2人は、そんなに乗り気じゃない。
長男は仕切り屋、悪く言えば自分勝手。
3人寄れば文殊の知恵、じゃなくて、1人が席をはずすと残りの2人が、席をはずした1人がいると言えない話を始めたり。
途中停車で列車を降りて散策したところで、毒蛇を買ったり大量の靴を買ったりする二男。
ナタリー・Pとの仲が微妙な三男は、列車の乗務員の可愛いインド娘に目をつける。
なんだかんだと、しっくりこない3兄弟の旅は、うまくいくのか…。

こういう、ちょっと抜けたような、はずずような、おかしさを「オフビート」というのか、あいかわらずよく分からないが、日本でいえば三木聡監督の雰囲気?(テキトーに言ってるので信じないように。)
観ている間は、まあまあ面白いけど、心に残るほどではないか。
この監督の映画は、それほど観ていないけど、あまり好みではないのだと思う。独特の空気感みたいなものが。
もっと、ガッツリとドラマドラマしている(?)ほうがいいといいますか。
インド旅行気分に浸るにはいいかも。
それに、きょうだいのこと。離れているけど元気かなあ、時々は会いたいなあ、なんて自分のことに思いを至らせていた。

母親役のアンジェリカ・ヒューストン(名監督ジョン・ヒューストンの娘)の貫禄が素晴らしいのと、ほんのちょっと出演するビル・マーレーが、彼の持ち味にふさわしい、いい使われ方をしているのは「観て得」。

脚本に、ロマン・コッポラとジェイソン・シュワルツマンが参加していて、コッポラ一家いまだ衰えず?と思ってしまった。
(ロマンは、フランシス・フォード・コッポラ監督の息子で、ジェイソン・シュワルツマンとは、いとこ。)




〔2008年3月15日(土) シャンテ シネ1〕


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