アンダーワールド:ビギンズ

UNDERWORLD : RISE OF THE LYCANS
監督 パトリック・タトポロス
出演 マイケル・シーン  ビル・ナイ  ローラ・ミトラ  スティーヴン・マッキントッシュ  ケヴィン・グレイヴォー  シェーン・ブローリー  ケイト・べッキンセール
脚本 ダニー・マクブライド  ダーク・ブラックマン  ハワード・マケイン
撮影 ロス・エメリー
編集 ピーター・アムンドソン
音楽 ポール・ハスリンジャー
2009年 アメリカ作品 90分
評価☆☆☆


前2作を観ているし、2作目の「アンダーワールド:エボリューション」が楽しかったので、今回もチェック。

やっぱりというか、当然というか、本作も全編暗い。画面が暗いのである。
なにしろヴァンパイア(吸血鬼族)ですから、昼間は寝てるか日陰にいますので、明るくしろったってお話になりません。
青白い、薄暗い画面を見続けるのだ!

狼男系な新種族ライカンが野に放たれ、ヴァンパイアに、いったん勝利するまでを描く。
これまでの話より前の時代の話。前日談。
というわけで、これまでのヒロイン、ケイト・ベッキンセールは、ほとんど出てこない。ラストに、ちらりとだけ。しかも以前の作品の流用?
代わりに活躍するのは、ベッキンセール嬢と多少は面影が似ているローラ・ミトラという女優さんだ。いままでの話との整合性を保つためには、2人は少しは似ていないといけない。(というのは、ラストシーンで思い出したのだが。)

ヴァンパイアのボス役は、これまでに引き続きビル・ナイ
この日は映画館で2本観て、これが2本目だったのだが、1本目が「ワルキューレ」で、偶然にもナイさんはどちらにも重要な役で出演していたのだった。
そんなことナイ、ではなく、あったのである。(かなり程度の○い「ダジャレ」である。)
ナイさん、「ワルキューレ」でも細々していて余計な心配をしましたが、今回は顔色も悪いです。…ん、白塗りですか?(笑) 娘役のローラ・ミトラは父親に比べれば、かなり健康そうですが!

ライカンの始祖を演じたマイケル・シーンは、首相をやったり(「クィーン」)、キャスターをやったり(「フロスト×ニクソン」)、狼男みたいなのをやったり。振り幅が大きいですねえ。
今回の野獣みたいな場面、いったい、これが首相やキャスターを演じた人なのでしょうか?(笑)

しかしまあ、ヴァンパイアって不便
日の光に当たると、たちまち溶けてしまうから大変。真夜中0時過ぎは遊べないシンデレラどころではなく、夜遊びしても夜明けには絶対注意! 外出は、きっちり管理しなければいけません。

監督は、前2作などで、クリーチャー・デザインを担当したりして、美術系の仕事をしてきた人。
前日談ということで、2作目とは、だいぶ舞台が離れたけど、期待しないでいれば楽しめるかなというところ。まったく新鮮味のある話ではないが、私はこの物語世界が嫌いじゃないので、評価は甘め。
ヴァンパイア、狼男なんていうダークファンタジー系が好きな人にも合うかも。
そして、マイケル・シーンやビル・ナイのファン(いますよね?)ならば、もちろん見逃せませんよ。




〔2009年3月29日(日) ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋〕


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