エレジー

ELEGY
監督 イザベル・コイシェ
出演 ベン・キングズレー  ぺネロぺ・クルス  デニス・ホッパー  パトリシア・クラークソン  ピーター・サースガード  デボラ・ハリー
原作 フィリップ・ロス
脚本 ニコラス・メイヤー
撮影 ジャン=クロード・ラリュー
編集 エイミー・ダドルストン
2008年 アメリカ作品 112分
評価☆☆☆


「死」の姿もちらつくなかでの、老いらくの恋
じわじわと見せてくれます。

目的の「マンマ・ミーア!」と2本立て上映だった映画。見たいという気もないまま見た。
1月頃にロードショー公開されていたが、興味がなかったので、どんな映画かは全く知らなかった。
連続で観る2本目の映画なので途中で疲れたのか、長いなあと思ったのか、あくびが出たが(あまりに「マンマ・ミーア!」が時間を感じさせない楽しさなので、いっしょに見ると、いかにも長い)、だいたいは興味深く見た

俳優は、うまい。とくに、パトリシア・クラークソン、デニス・ホッパー。
ベン・キングズレーは、いつもながらなので、うまくても目立たないというのか…。(それって、なにげに損?)
ぺネロぺは、まずは、きれいな「華」としての存在、老年男を魅惑する女性として、しっかり機能していたと思える。

ただ、主役2人のラブストーリーは、それほどおもしろくなく、老年男キングズレーにかかわるクラークソンやホッパーのほうが、物語の上で、ぴりっと効く。

本作には、デボラ・ハリーも出ていた。ロックグループ・ブロンディのボーカルとして、マリリンの娘か?なんて話さえあった(作り上げてた)人で、女優に転向した。
もっとも、彼女の最近の顔を把握していないから、エンドロールに名前が出るまでは、出ていたなんて分からなかったんだけど。

「マンマ・ミーア!」との併映って、どうなんでしょう、これ。楽しい映画とシリアスな映画と、ぜんぜん毛色が違うし。
「マンマ」の同時上映には、たとえば、ビートルズの曲を使った「アクロス・ザ・ユニバース」をもってきたら、ぴったりだろうに。




〔2009年6月6日(土) 三軒茶屋シネマ〕


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