ジェニファーズ・ボディ

JENNIFER'S BODY
監督 カリン・クサマ
出演 アマンダ・セイフライド  ミーガン・フォックス  ジョニー・シモンズ  J・K・シモンズ  エイミー・セダリス  アダム・ブロディ  クリス・プラット  シンシア・スティーヴンソン
脚本 ディアブロ・コディ
撮影 M・デヴィッド・ミューレン
編集 プラミー・タッカー
音楽 セオドア・シャピロ  スティーヴン・バートン
2009年 アメリカ作品 103分
好き度☆☆☆☆


世間の評判が悪かろうと、これ好きだぞ!

「マンマ・ミーア!」で大好きになった彼女アマンダ・セイフライドさんが出ているから、観ないわけにはいかない!

ミーガン・フォックス嬢との共演で、ちょっと毛色の変わった作品なのだが、主役の女の子ふたりで魅せてくれる。
私には、それで少なくとも十分なのである。

タイトルにもあるジェニファーはミーガンの役ではあるが、映画での語り手はアマンダ。彼女の視点でストーリーは進み、最後まで彼女が活躍するのだ。
「マンマ」ファンの私には、それも、うれしい。

はじめはメガネっ子のアマンダ。イケてないことを表すための小道具としてのメガネであって、イケてるミーガンとの対比にもなっている。
気づいてみると、後半のアマンダはメガネがなくて、魅力もアップしている。計算どおりか。

ジェニファーに起きる異変の原因についてだけは、私は気に入らない。
あんなに残酷なことは嫌だった。何か違う原因に変えてくれたら、もっと大好きだったんだけど。

ジェニファーに異変があった後でも、女の子ふたりの間には友情が保たれている。
異変の夜、ジェニファーがアマンダを訪ねてきての出来事など、このあたりの不思議な感覚は、もしかしたら「JUNO/ジュノ」の脚本家ディアブロ・コディのセンスかもしれない。
ちょっと、ぶっとんだ感じ、というのか、そんな面をもっているに違いない。

エンドクレジットに乗せて、アマンダのある行動が描かれるが、私はその場面で胸がすっとした。
ざまあみろ! 天罰てきめん! ってこと。

オープニング、女の子の部屋の窓から一瞬見える恐ろしげな影から始まって、むむっと思ったが、終わってみればホラーといえるほどではない。血まみれシーンはあるけど。
ファンタジックなガールズムービーといってもいいのではないか。

プロム・ナイトだったか忘れたけど、ちょっと「キャリー」を思わせるところもあったり、夜のプールでの女子ガチ対決などなど、おもしろい場面も多い。

普通には評価が高くないのも、わからないでもないし、もしも劇場未公開でもおかしくはなかったなと思うが、私は好き。
ほかでは見られない新鮮な感覚がある。
監督のカリン・クサマは、「イーオン・フラックス」の監督さん。主役の女優さんの魅力をうまく生かせる人なのかな。ディアブロ・コディの個性的な脚本を得て、おもしろくて変なショーを作ってくれた。

個人的には、アマンダが載っているので、ついつい、パンフも買ってしまったしね。




〔2010年8月1日(日) TOHOシネマズ みゆき座〕


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