おもしろかった〜! アクションをこなすアンジー、かっこよすぎる!
予告編は見ていた。「ソルト」? 塩? スパイなのか、そうでないのか。で、逃げる映画?
じつは、あまり興味を惹かれていなかった。
ごめん。それほど気乗りしないまま観はじめたら、
これがまあ、おもしろいこと!
とにかく、これはアクションもの。たぶん、あとには心に残らない、
映画館の大画面と音響のなかで、その場で存分に楽しんで観るべき映画。
いつも言うけど、こうしたアクション映画は、テレビの画面で見たら、映画館で観たときと比べて、どれだけ満足感が低くなるか見当もつかない。考えるのも恐ろしい! 臨場感、迫力が違うんだから。
アンジェリーナ・ジョリーのアクションものは、いくつか観てきたけど、映画の内容としては、今回がいちばん私は好きだ。
オープニングは、スパイ嫌疑で拷問されているソルト(アンジェリーナ・ジョリー)。
彼女の正体はアメリカ側の機関関係者なのか、逆にロシア側なのか…。
この疑問がベースにあって、逃げながら標的を追う、というパターンへ移る。標的を追うということは、やはりロシア側なのか!? いや、真犯人を捕まえるためか?
そんなスリルを味わう楽しさ。
どちら側の人間にしろソルトはスパイの訓練を受けているわけで、逃げるにしても標的を追うにしても、手際がいい。
その行動を見ているだけで、こういうことをするのか、
かっこいいなー! 危ない! すごいなー! と、さまざま興奮するのである。
そういうアクションを演じるアンジー(いちおう説明しておくと、アンジェリーナの愛称)が、また、サマになること!
「お熱いのがお好き」のマリリン・モンローさんの役である、甘くとろけるシュガー(砂糖)と反対の、
ぴりっとしたソルト(塩)味を堪能!
ジェームス・ニュートン・ハワードの音楽も、かっこいい。
この暑い夏、涼しい映画館で、さらにスカッとしたい方には、おすすめの一品。
もちろん、単純なアクション映画は好みません、という方には、おすすめしません。
エンドクレジットで、監督がフィリップ・ノイスだと知って、ちょっと感動。(このように、ほとんど何の情報も知らずに映画を観ている場合も多い。)
なぜかというと、私には、この監督さん、「今そこにある危機」(1994年)、「セイント」(1997年)などのアクションものよりも、人間ドラマの
「裸足の1500マイル」(2002年)が印象深かったから。
アクションも、えらく、いけるじゃない。