ばかばかしさに呆れながら、にんまりしながら、あっはっはと楽しんで観る、
とことんB級テイスト満載の娯楽編。
2007年の
「プラネット・テラー in グラインドハウス」と
「デス・プルーフ in グラインドハウス」(アメリカでは2本立て上映)に、おまけでついていた偽の予告編のうちの1本が、本当に映画になった。
主演男優も予告編どおりの
ダニー・トレホ(といっても、よく私は知らないが)。あくまでも予告編と同じにして、主演級のスターに変更などはしなかった。
そして、その周りを豪華なメンバーが固めた。
ジェシカ・アルバ、ミシェル・ロドリゲス、リンジー・ローハン、ロバート・デ・ニーロ、スティーブン・セガール…。
のっけから、タフガイなマチェーテ捜査官の無茶っぷりが炸裂。クルマで敵陣に突撃、助手席の相棒が銃でソッコー蜂の巣に。なぜかマチェーテには一発も当たっていない!(爆)
マチェーテとは「ナタ」か何か、そんなもののこと(こんなに適当で、すまん)で、彼はそれを武器にして振り回す。
首が飛ぶ。がんがん、どんどん宙を舞う!(笑)
ロバート・デ・ニーロは、メキシコからアメリカへの不法移民を弾圧する政策をとる上院議員。マチェーテは彼の暗殺を頼まれる。
入国者を支援するミシェル・ロドリゲス、捜査官ジェシカ・アルバ、裏で暗躍するジェフ・フェイヒー、彼の娘リンジー・ローハン、黒幕スティーブン・セガール、自警団のドン・ジョンソンなどが、からみあって、話は進む。
タコスの屋台での、
ジェシカたんとロドリゲス姉さんの対決(言葉のやりとり)は、私には見ものだった。ふたりとも私は好きだから!
しかもお互いにメキシカン・ラテンな顔立ち(?)で、いかにも同胞っぽいのに、役としては法を守る側と守らない側に分かれている設定。
マチェーテが病院から脱出するシーンで、人間の腸が身長の何倍もある、という話が出てきて、これがまた、あとに続くシーンの前振りになっている。
あまりの馬鹿馬鹿しさに笑うのを忘れそうになった。
ちょっとマチェーテ!(ちょっとマッチェテ! でもいい)と言っても(言いたい人は多いと思うがオヤジギャグと馬鹿にされそうで言わないでしょ?)、くだらないと怒られないくらいに、映画はB級感覚、おもしろそうなら、やったるぜ。
やー、さすがロバート・ロドリゲス監督。この、
ざらざらなワイルド感、ちょいワルえっち感、笑えるおばか感、好み。
尼僧や看護師が銃をぶっ放すなんて、あほらしくも痛快でよろしいのだ。
最後にデ・ニーロがどうなるか、セガールがどうなるか、も面白い!
カスタマイズしたクルマが、どたばた踊るのもいい。
リンジーのトップレスヌードもあるけど、一応ここには載せないでおきましょう。健全な青少年のために…。
女性が主役だったら、もっとよかったな。(それもあって「プラネット・テラー」のほうが好き、ということにもなるか。)
ロドちゃん(監督のことです)、今回も、音楽演奏までやってるよう?