思ったよりマトモだったよね!
西部劇に宇宙人を合体!ということで、これはまた、何を考えているのかというか、いや、今まで思いつかなかったのか、やらなかっただけなのか、その
思いつきが素晴らしいというべきだ。
この組み合わせだから、もうちょっとトンデモないキレキレな話になっているのかと予想してたら、すごく真面目じゃないですか。
話に破綻もないし、とりあえず。
もっと、ハジケてもいいんだけど。
ウィキペディアによると、「最初の草稿は多彩なジョークがあり愉快で大雑把で、そして次稿では非常にシリアスになった。」とあるが、結果的にシリアスに傾いたんだろうなあ。
ダニエル・クレイグは西部劇に合ってる。クールでかっこいいガンマンで、ジェームズ・ボンド役よりも、いいんじゃないか?
オリヴィア・ワイルドさんは、あっ、なるほど、そういう役柄なんだ!と後で納得するごとく、その名のとおりワイルド系が入ったような特徴のある顔立ちの女優さん。
以前「トロン:レガシー」に出てましたね…ええ。
ハリソン・フォードもお年を召しながらも活躍してます。
エイリアン相手だったら、レーザー銃でも持ってほしい。ハン・ソロみたいに。(笑)
軽くネタばれで。
スペースシップ(?)の襲撃シーンは面白かった。もっと、ああいう見せ場があったら、よかったな〜。
カウボーイが投げ縄で牛馬を捕まえるみたいに、宇宙人も…というのもGOOD。
いま書いてて
「ランゴ」の空からの襲撃シーンも思い出した。
エイリアンの造形で、ぱかっと身体が開いて、もうひとつの手が出てくるのは、「エイリアン」の宇宙人と、どこか似ていてダメ。同じ思考回路を使って造形してどうする。
生身で戦うとき、野性のゴリラかなにかのように獣性があるのは、ワイルドな西部と合わせたのだろうか。野蛮な怪獣みたい。
ハリソン君が、やつら目が弱いから、外へおびき出せば…とか言ってたはずだが、いざエイリアンが出てきたら、人間のほうがメッチャやられてたじゃないの?(苦笑)
責任とってよ、ハリ。
インディアンと協力してエイリアンと対するという構図は、現代の西部劇としては、そうなるべきこと。
いまどきインディアンを悪者にはできない。
ハリソン君のドラ息子役がポール・ダノで、とってもハマっている。「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」のときも嫌らしかったし、クセモノを演じるのがうまい。
西部劇としての基本は、かなりしっかりしていて、そこにエイリアン襲来を真面目にプラスした、という映画。