アビー・コーニッシュさんが出ているというので観た。
私の場合、
「エンジェル ウォーズ」で、いいな〜と思った彼女が出演していることが、まず重要で、
監督がマドンナだというのは、あとから知ったことだ。
はじめは、アビーさんがウォリスだと思い込んで観ていたものだから、
話が見えずに少し混乱した。
なんだよー、マドンナ! と苦情を言いたかった…が、ウォリスは、ほかの女優さんが演じているのだとわかってからは、問題なし。
ウォリス・シンプソンは、英国王エドワード8世が王座を捨ててまで、彼女との愛を選んだという、その相手。
アビーさんの役名は、現代を生きる女性ウォリー。
ウォリーが、ウォリスの人生を想像し、映画はふたりの生き方を並行して描いていく。
過去のウォリスを見るウォリーの目には、
マドンナ自身の思いも乗せられているのではないだろうか。
ウォリスは、言ってみれば、国王を略奪した女。(!)
非難の声も大きかっただろう。世間の目にさらされて、耐える、生きる。強くならなければ。そのあたりに、マドンナも自分自身と比べて感じるところがあるのでは?
英国王室の話のせいもあって、けっこう気品のある内容。衣装や装具が美しい。
さすがはマドンナな美意識といえようか。
時代の違う、ふたりの人生を、うまくまとめていく監督としてのマドンナも、なかなかのものだと思う。(編集の力も大きいのかも?)
ウォリス(W)はエドワード(E)と。
ウォリー(W)はエフゲニ(E)と。
原題はW.E.だ。
WEは、「私たち」でもある。
ただ、ウォリスとウォリーの境遇って、気持ちを重ね合わせるほど似ているだろうか、とも思ったが…憧れもあったのかな。
いままで見かけた感想では、「エンジェル ウォーズ」に言及しているものはなかった。
が、「エンジェル ウォーズ」ファンとして面白かったことは、ウォリー(アビーさん)にモーションをかける男エフゲニを、オスカー・アイザックが演じていることだ!
このふたり、「エンジェル ウォーズ」では敵同士になるのだよ。
そんなふたりが、いい感じになるのを観ていると、ああ、やっぱり、この人たちは、こうやって役を演じている俳優なんだなあと、当たり前のことを思う。
でも、あっちの映画では敵、こっちの映画では恋人、って、おもしろいよね。
そして、今回も、はっきり分かったのは、アビーさんは、でかい!(笑)
173cmか…。(でも、きれいで好きなんだよ。)